Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

島田順子スタイル パリ、大人エレガンス


島田順子スタイル パリ、大人エレガンス
島田順子スタイル パリ、大人エレガンス
出版社:マガジンハウス
カテゴリー:本

正直、表紙の写真を見た時に「あ、近所の基地外おばさんに似ている!!」と言う第一印象から借りた本。


白髪のルーズヘア、ほつれ髪、(意識した)無造作ヘア。
綺麗な言い方をすれば↑のようになる髪型が、計算しつくされていたら問題ないのに
本当の「無造作」であれば「清潔感が無い」「だらしない」と言うもろ刃の剣であることが
よ~~~~くわかった。
実際、ページをめくると一歩間違えると「ただのヨゴレやん!」とか「大阪のおばちゃんやな~」と言うファッションもある。
が、70代で素足でピンヒール、しみだらけの顔に赤い口紅だけ。
普通のおばあちゃんがそんなかっこをしていたら正直キモイんですが、
そこはパリ!なぜか素足でピンヒールが浮かないという地域性。
個人的には夏以外、素足なんて無理無理!
そこを問題なく履いてしまうデザイナー魂を感じる。
あと、日本だったらこれだけ顔中しみだらけだとやっぱりどうにかしなさいよ、
お金無いの?と容赦なくたたかれる問題も本人は「シミ治療を友人に勧められたけど痛いし、
10日間も日光禁止だとゴルフできないから」ときっぱり否定。
あ、なんか男前!!
そして、全ページめくって行った暁には、70代おばあちゃんのミニスカ、生足+ピンヒール、フリル、パイソン柄が全く違和感なく受け入れている自分がいたわけで…


服はその人を表現する手段、とはよく聞くがこれを眺めるとよくわかる。
一見派手、セクシーに見える服であっても、服以上に着る人の存在感があれば
見事打消し、その人らしい明るさ、力強さ、魅力などが服からあふれ出るものだと。


なるほど、たかが服ですが、こうやって服を着こなす、服の個性を着る人の個性で
中和させてしまうのが本当の服を着る、って言う意味なんですね。




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