Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

座敷童子の代理人2 仁科裕貴

座敷童子の代理人 (2) (メディアワークス文庫)
座敷童子の代理人 (2) (メディアワークス文庫)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-10-24

自分の正体を知ったせいかよくわからないけど
1巻目はどちらかと言うと存在感の薄いヘタレっぽかったのに、
今回は主人公が妙に「俺様」ぽいと言うかなんというか…


ところで最近のラノベを読んでいると似たような語彙を
使うなあ…と。
正直、似たような文章なので作家名を隠すとだれがどの作品を書いているのか
全く分からなくなる。
因みにこの出版会社の作家が良く使う語彙として
「鑑みる」「逆鱗に触れる」これ、有川さんの作品からよく目にする気が。
「篠突く雨」これ、作家なら別の表現で雨の様子を現してくれませんか?
「曇りなき眼」もののけ姫ですか?
同じような若者向け文庫本の20年前のコバルトだと
これらの語彙のどれかが出てくる作品ばかりと言うようなことは
なかったと思いますが。
「どこかで読んだような気が…」とかどれを読んでも似たような設定…
って読者に思われるような個性のない作品が生き残れるとは思いませんが。
いくら本が売れない時代と言われようが、掃いて捨てるような似たような作品ばかりだから飽きられて売れなくなるのは当然かと。
読書離れではなく、読んでも面白くないから売れなくなる、買わなくなるという
当たり前の事だと思う。
正直、図書館で借りているからこれだけ毎月の数を読むことができるが
自腹だと100冊読んでやっと1冊面白かったという感想が持てるかどうかといった
低レベルな作品ばかりだと金が惜しいと真剣に思う。
選定する司書のレベルも落ちているのかもしれないが。
もっと面白い、心から感動する本、書いてくれませんかね?
読んでいる一方で時間の無駄だな、自分こんなことしていてていいのか?
と自問する時間が増えた気がする。