Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

パリジャンと思って結婚したら、ただの貧乏なオタクでした。 田丸ヒロ子

パリジャンと思って結婚したら、ただの貧乏なオタクでした
パリジャンと思って結婚したら、ただの貧乏なオタクでした
双葉社

う~~~~~ん…
内容は題名がそのものを表しているんですけど…
普通にあるコミックエッセイかと思っていたら文章メインのエッセイというか思い出話。
後半からびみょ~に「過去形」で表現しているなあ…と思っていたら
まさかの離婚で終わるという…驚愕度200%!!!


文章だけで判断すると「この人、モテないだろうなあ…」と言うのがひしひしと
伝わってくるだけに、「モテない」=「男を見る目が全く養われなかった」と言う
のを証明したかのような悲惨な内容。
どことなくやっぱり非モテ系の「辛酸なめ子」さんに通じる雰囲気&文体。
これ、元夫が「フランス人」だから注目を浴びたということもあるだろうけど、
普通にこれを「日本人」に置き換えたら「こんな男のどこがいいわけ?」と
ほぼ大半以上の女性は思うと思うんだけどなあ…


あと、フランス語がちっとも上達しなかったと同様に、もう少し
「フランス人」の気質、文化を研究するなどした前向きな姿勢があってもよかったのでは?
事実婚の方が大半を占め、結婚してもあっさり離婚するフランスと言うお国柄。
「不倫と言う概念は無い」と言うお国柄。
だって好きになったら一直線にモナムールになるから関係も変わって当然!
と言うお国柄。
そもそも「好きではなくなった相手と一緒に居るのは時間の無駄、不毛!」と
これまで読んできたフランス系の女たちの考え方を少しでも知っていれば
男がこの人を「捨てた」=「好きではなくなった」からあの冷淡な仕打ちも
納得できてしまうのである。
この人はそれに気が付かず、いつまでも愛情の無くなった男に未練タラタラ…
自分がすり減って行くだけの男と一緒に居るよりも、希望を持ってもっと
前向きに生きていく道を選んで欲しいと思う。


それよりもこんな風体の怪し過ぎるガイジンとよくもま~結婚を許したもんだな、
この両親…とすら思うのだが。
まあ、「好きになったら、何を言っても無駄よね~」と言うきもするけど。
恋愛経験のない女が、ちょっと声をかけられてのぼせきった挙句、冷静な判断力も
無いままに雰囲気にのまれて結婚して捨てられたそんな気の毒すぎる一冊。


本人も書いている通り「反面教師本」としては最適すぎて、痛々し過ぎる…