フランス流ケチに見えない贅沢な節約生活 デュラン・れい子
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今まで読んできたおフランス関連の本の中で
この著者の方が一番年上かも。(1942年生まれ)
また、夫はスウェーデン人、住まいはパリではなくプロバンス地方。
よってどこかのんびりとした文章に年の功カメの甲らしい気遣いを
感じさせる文章。
これがドラ・トーザンや滝クリと言った若い独身女
(30代を若い、と表現してしまうのが日本人の悪いところかもしれないが…)が
書くと身も蓋も無く確かに思ったことをストレートに書いているのだけれど
それはそれでフランス人と言う気質を知るにはもってこいなのですが、
読者が日本人だとこの方のように「どちらがいいというわけではありませんが…」
と一言添えるだけでまろやかに感じるということも知って書いた方がいいな、と。
「はじめに」より抜粋
「日本とフランス、どちらが豊かで暮らしやすいか」と比較するのは難しい。
それでも私が言えるのは「暮らしを楽しみ、豊かに生きているのはフランス人」だということです。
なぜなら誰もが皆、自分なりの人生に満足して、
生き生きとしているように感じるからです。
フランスの失業率は高く、就職できない大卒者もいるのですから
当然不満はありますし、抗議も活発です。
このように定収入でストレスもあるのにもかかわらず、
幸せを感じられるのはなぜでしょう。
私はそこにはフランスの伝統的な『暮らしの哲学』があるからだと
考えるようになりました。
それは「あるもの」を活用して、「ないもの」を欲しがらない。
だから「自分が本当に必要なものにお金をかけることができる」ということです。
これこそが、本当の贅沢な暮らしではないでしょうか。
日本人は「ないものねだり」が多く、「こうでなくてはならない!」
「みんなと同じにしなくては」「流行っているし」と言う理由で出費やモノが増え、このことがストレスに繋がり、疲れているように思えてなりません。
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