Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

品のよさかがあふれ出る女性 品のかけらもない女性 矢部恵子

品のよさがあふれ出る女性 品のかけらもない女性
品のよさがあふれ出る女性 品のかけらもない女性
大和書房

ものすごく「品」も「おもいやり」も無い「下品」な題名からそうぞうもつきませんが、
なんと「マナー」本でした!!!!ほんと、びっくり!
「フランス」流れで検索して借りただけに内容まで把握して借りていない分、
余計にびっくり!!
しかも。
どこぞでマナー教室を開いていて大繁盛!と言う割に、この人の職務経歴が不明。
興味半分で名前で検索したけれど、本に掲載されているプロフィールと一字一句違わない内容と言う…呆
なぜ、そんなことまで調べたくなったのかと言えば、本書内で頻繁に
「一流ホテルに勤務して…」と何度も「一流ホテル」と言う文字を出してきたから。
本来バーンと一回目に「××ホテル」と具体名を挙げさせすれば次回からは「ホテル勤務において…」で済むのに…
そうするとあまりにも抽象的な「一流ホテル」が本当に世間に認知されているレベルの
「一流」なのかそうでないのか具体的なイメージと共に読み進めれるんですが。
そう言った「読者への気配り」が全く無いという…
あと、海外での生活が長いのか、日本語表記にかなり問題のある人かと。
例えば
p48

プロトコールマナーの席次は、原則、男女交互、夫婦が隣り合わせることや向かい合せることも極力避けるのがルールです。

ここまで読むと「ふーん、じゃ、同性同士で隣り合わせるわけ?」と読みますよね?
ところが以下に続く文が

なぜなら男性同士や、女性同士、または知っている者同士が偏って会話しないようにするための配慮だからです。

これをもし私がこの文章を書くとしたら
「プロトコールマナーの席次は、原則、男女交互です。」と一旦切りますね。
そして「夫婦が隣り合わせることや…(以下省略)」とつづけます。
読んでいる側に「え?どっち?」と思わせる文章を書く人ってどうよ?


他にもp59

この時注意したいのは、「ステキ!」とお皿に触れて、裏のブランド名を確認すること。西洋料理はお皿に触れないのがマナーです。

初めの一文だと、「お皿のブランド名を確認することがマナーである」と
読み取ってもおかしくないと思う。


「確認することはしてはいけないこと」と明確にしておいた方が親切だと思います。
ましてや「人にものを教える立場なら」。


全体に超上から目線の文章で「おフランスでは~」調が鼻につきます。
フランス関係を読んでいる人間にとっては、
「フランス人って要は自分の趣味にはお金をかけるけど、
どっちでもいい事にはトコトン財布を開けることを渋る、
オタク性気質の強いケチな民族」である、と言う結論に達している今、
おフランス、おフランスと連呼されても「痛い…」としか
思えないのですが。