Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 太田紫織

櫻子さんの足下には死体が埋まっている (角川文庫)
櫻子さんの足下には死体が埋まっている (角川文庫)
著者:太田 紫織
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2013-02-23
カテゴリー:本

初作家さん。
図書館の本棚にフツーに置かれていて前知識なしに借りた。
沼田氏のあのどろどろ~~~~んから一転してある意味ひじょ~に読みやすい一冊。
濃厚なメインディッシュの合間に出てくるシャーベットのような…


登場人物は櫻子さん(お嬢様、と言う割には28歳?アラサーをお嬢様…う~~ん)
と高校生男子(名前は冒頭に人物紹介として書かれているのに、本編中でお嬢様に名前で呼ばれることは無い…また高校生の割に学校生活描写が一切ないのであまりにも幼いから中学生かと冒頭でチェックしたほど。高校生だったら暇なお嬢様にくっついてないで部活しろよ。)

櫻子さんはお金持ちのお嬢様なので職に就いておりません。ただ、趣味の「骨」だけに興味をお持ち。
なので、はっきり言って人間的、性格的によろしくありません。
生身の「肉」として人間と付き合うよりすべてをそがれた「骨」だけに興味があるので、人との距離もめちゃくちゃ。平気で暴言吐きまくり。例えそれが「真実」であっても露骨。
高校生があわててフォローしているので何とか場がおさまっているけど、この女の面倒を一生見なければならない許嫁はお気の毒。
許嫁がすでにいる設定なので、櫻子と高校生男子が恋愛感情を持つことは初めからない設定。
まあ、高校生男子としては持ちたくてもこの女の性格に人生を捧げるのはリスクが大きい…と本能的によ~~くわかっていらっしゃる。

読み終えたら何が書いてあったか一瞬で忘れるものの、ただ「美味しそう」な描写が次々出てくるので
「北海道でおいしいもんが食べたいな~」とそれだけは思う。
あと、海の海岸を掘ったりすると骨が出てくるところも北海道だなあ…と。
私の近辺の海で掘っても魚ぐらいだろうし。それ以前に生き物が打ち上げられている!という情報が流れたらみんなが見に行って海に返そうとかするのでまず骨になるまでの状態になることも無い。
そっか~砂を掘ると骨が出るんだ~そうなんだ~ 
って感じ。


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