Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

教場 長岡弘樹

教場
教場
著者:長岡 弘樹
出版社:小学館
カテゴリー:本

『このミス2014年版』の国内編2位に輝いた作品。特に説明に『必要な人材を育てる前に、不要な人材をふるい落とす場』として警察学校を舞台に取り上げているところに興味を持った。

が、作者がきちんと警察学校の内情を理解しているとは言い難い気がする。と言うのも、説明不足の感が否めない。そもそも「教場」は「教室」の事であるのだがなぜ「そう言う表現をするのか」と言った説明が無い。大学でも「第二教室」とか「大教室」と「教室」と表現されるのになぜ警察学校だけが「教場」なの???教えて~~


あと、読んでいて帯の『こんな爽快な読後の悪さは初めてだ!』と言う感想を寄せた書店さんに一票!
読後、悪いですよ。まじで。笑
特にこんな友人関係すらまともに構築できな人間ばっかりが集まっているところか?と。
人の足を引っ張ることしか頭に無いのか?
それに、「松葉づえ無しに歩けない両足」「両鼓膜破損」といった入校時ですでに「廃人」になってどうする?
この子たち、これで現場出れるの?犯人追いかけれるの?犯人の足音聞けるの?と。
私がこの子たちの親だったら「廃人になる前に辞めてくれ!!」と泣いて頼むだろう。
そんな胸糞悪い状況ばかりの羅列でホント気が滅入った。
確かに若干成長して卒業して任務配置されていくのだが…
教官はどこまで「本気」であり「教育」なんだろう?確かに、ここで「つらい目」に慣れさせておかないと現場に出たらもっと残忍で過酷な相手と対峙しなければならないから。
でも、わたしなら多分学校にいる間に精神異常をきたすだろうなあ…
むしろお勉強ができる人より若干「鈍感」な人の方が向いているかも。でも、その反面「アホ」だと色々な試験にパスしないし…う~~~ん。


篩は必要だと思う。でなければ剣道や柔道、陸上と言ったスポーツ系推薦枠で採用された人間は他の一般採用と授業は別なんだろうか?免除されているんだろうか?というのも、こんな「人間以下」の扱いをされて生き残った人が先の大阪府警の警官のように「愛人」と言う地位を押し付け、殺してしまうような自分勝手な人間になるとは思えない。人を人と思わない警官はぜひとも篩で落としておかねばならない筆頭だと思うから。


これ読んで警察官になりたい!って思う人いるかな??

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