神戸、書いてどうなるのか 安田謙一
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見開き2ページにぎっちりと情報が詰まった(詰まりすぎた)
神戸案内にしたらかなりディープと言うか癖がありすぎて
ついて行きにくい一冊。
とはいうものの、「ああ、知ってる!!!」と言う箇所に関しては
「懐かしい!」では済まないぐらいの気持ちでいっぱいにはなる。
しょっぱなのp14~
阪急電車の三ノ宮駅は印象的なフォルムのアーチ型トンネルを持つ
建造物がそっけないにもほどがある今のかたちに建て替えられてから20年が過ぎた。
わかる人にはものすご~~~くわかるこの部分。
ハッキリ言って辛すぎるあの変貌…
また、つい最近「整形」することが決まり、おっぱい山も閉鎖だとか…
「山一證券」の富士山が無くなったのと同じぐらい虚無感が漂う。
あのトンネルから阪急が出てきて入って行く姿が本当に好きだった。
ゴトンゴトンと徐行しつつ行きかう瞬間が本当に好きだった。
そしてp202とp222に掲載されている「ホテル ヒルトン」!!
父方の祖父母の家から斜め右上にこの白色のネオンが良く見えていた。
これ、ただのホテルではなくラブホだったんですね…
本書で初めて知りました。まあ、小学生が世の中にそんな特殊なホテルが
あるなんて思いもせずにただ、夜の闇にこの文字がくっきり浮かび上がって
いたのを思い出し、写真にある手前の家家がぼろっちくてそれでいて
人のぬくもりを感じさせます。
テレビドラマの影響ですっかり人気になり女子受けするように整地され
こんなゴチャゴチャした街並みはすっかりなりを潜め、何事も無かったかのような
顔をして人々を迎え入れてますが、昔はこんな風に猥雑で人間くさい街並みだった
北野町。
もうこんな古臭い昭和臭い風景は残っていないんだろうな…
昔の泥臭い神戸が本当に好きでした…
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