Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

雨が降ったらぼくを思い出して

雨が降ったら、ぼくを思い出して (マグノリアロマンス)


雨が降ったら、ぼくを思い出して (マグノリアロマンス)
オークラ出版

読み始めて「なんだこれ?ヤングアダルト(児童書以上一般未満、ターゲット中高生)??」って感じで。
実際主人公に「こと」がおこったのは17歳。
メインで語られるのはその後2年の19歳。
そしてラスト1,2年後。
確かに数あるロマンス小説の現代版にしては若い年齢層。
ヒストリカルだと18歳ぐらいがザラでしたが。
ハッキリ言ってこのヒロイン、顔の造形がイマイチ不鮮明。
惚れた男には「美人さん」と表現されるものの、その他の人からはスルーされる立場だったからアメフトのヒーローに声をかけられた途端に「舞い上がる」ほど動揺し、のこのこ彼の自宅について行って「レイプ」される。
その時「雨」が降っていたから、その後の人生で雨が降るとパニクくる。
題名がその後どうなったかを示しているが。
レイプ後は抜け殻となって「昔」の自分はもういない…と好意を寄せてくれているし
また自分も好きだった幼馴染にも冷たい態度を取る。
ところが見知らぬ男性がひょっこり現れ、レイプされてガードが固いはずなのに
あっさり誘いに乗るわ、「彼は私を傷つけない」と言う根拠のない思い込みで
どんどん関係を深め、幼馴染をさらに傷つける。
が、この新しい男は肉体関係を持ったのち、あっさり昇天!!!!!!
昇天した時に女は厚かましくとも幼馴染に「一緒に、いて!!」と要求!!
何この「二股女」!!!!!!!
密林レビューに「号泣」「ティッシュ必至」なんて言う嘘くさいものがずらり!


突き詰めりゃロマンス小説どころかレイプされた傷を他の男で癒し、
最終的には別の男と何もなかったかのごとくめでたしめでたし。
これぞ二股の真骨頂!!!!!ってな最低な一冊。
レビューで星付けるなら1つついたらまし! って感じ。