酔いもせず 田牧大和
最近駄作続きだったので久々に「面白かった」と思える本だった。
絵師と俳諧師の暁雲(ぎょううん)と其角(きかく)。
吉原で起こった太夫の「神隠し」の真相を追う。
ただ、この「太夫の神隠し」、ドラマでも展開は違うものの似たような
話を見たことがある。
それゆえになぜかスッキリしない。
「足抜け」は大罪なので足抜け出来たということは「完全犯罪」とでもいえるのだろうか。
ただ、ラストがかなり切ない終わり方。
英一蝶(はなぶさいっちょう)、其角の好きな女と其角の生まれ変わりの蝶の間に
「己」が居る、とまあ何とも。
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