Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

60代、70代のアイテム別着こなしレシピ

60代、70代のアイテム別着こなしレシピ (レディブティックシリーズno.4248)
60代、70代のアイテム別着こなしレシピ (レディブティックシリーズno.4248)
ブティック社
2016-07-15

こりゃ、だめだ…
って感じ。
昨日のお姉さま方の着こなしがこだわりのセレクトショップなら、
本書の内容は大手スーパーの衣料品売り場。
好意的に見れば「こんな服、着てませんか?」のNG例が
シャッター商店街に残っている10年前から商品の変動が無く
埃をかぶっていそうな衣料品店に売っていそうな服に比べたらまし!
って感じですが…


何でしょうこのペラペラ感。
埃をかぶっていそうな商品ではないものの、「浅い、薄い」感が
全体に漂っているのでチラ見で終了!


で、結論を言わせていただくと、
「over60世代は服に人生観が表れる!」
この一言に尽きますな!


小物一つ、色合わせ一つに「こだわりを持って」身に付けているか。
ただ単に「風邪をひかないように」「とりあえず身に着けておけ」
とばかりに着ている「意識」の違いが年齢が上がると顕著に
伝わってしまう恐ろしさよ!!!!!!


正直over60にもなれば、「私61歳なの!」「71歳なの!」
「81歳なの!」と言ったところで若い人には違いが判らない。
体重で言えばわかりやすいかも。
80キロの人が「私10キロ痩せたの!」と言おうが
75キロの人が「私5キロ痩せたの!」と自慢しようが
50キロ以下の人から見れば全員「ただのでぶ!」。
違いなんて判らないんですよ。まじでね。


年齢も同じ。自分がその年齢にならないとその人が
実年齢より若いのか、老けているのかわかるわけないのに…
あの「え?その年齢には見えませんね。お若いですねえ…」
と言うばかばかしい社交辞令のあの白々しい会話の応酬。
どうにかして欲しいんですけど。


人生自分が身に着けた(人生訓のような)ものが
服装にプラスα表現されていないから、本書のような
お仕着せのどこにでもあるような組み合わせを提案されても
そこに「自分」が表現されていないから、
「ただ服を着ているだけ」状態になるのだと思う。
(着こなし、とは絶対に言えない)
例え世間様から「あの人、個性的な服を着ている…」と(悪口気味に)
言われようが「私、和テイストが好きなの!」と和小物をどこかに
こだわって入れたり、細部に「じぶんらしさ」を加味するだけで
これほど服が生き生きするもんなんだな、と一目瞭然だっただけに
自分がこれから毎日服を着る時に「はたして、このコーディネートに
自分らしさは反映しているか?」と自問するのも自分の生き方を
見つめ直すきっかけになるのではないかと思った。