ABC! 曙第二中学校放送部

講談社

本

いわゆる「YA＝ヤングアダルト」の本。
簡単に言えば中高生向き。
小学生には少し難しく、大人には物足りないそんなジャンル。
まあ舞台は中学校ですから。

題名のABCは「ＡＫＥＢＯＮＯ　broadcasting　club」から来ている。

感想はねえ…５０近いおばちゃんが書くにはちょっと…
個人的にはこれを読んだ現役の中学生の感想が読みたい。
俗世にまみれてきれいな心でこの本を楽しめなくなっている世代の
レビューを読んでもな、って感じ。
キレイに取り作った、大人の事情で固められたようなきれいごとはいいから、
本音で書いた感想文が読みたい、そう思う。

おばちゃんの感想を書いてもいいですか？
まず「少女マンガだな」と。
どこにでもいる平凡なかつ八方美人で自分の意見をはっきり言えない主人公の
「みさと」。
美少女でなおかつ私をも凌駕する超絶毒舌の転校生「葉月」。
そしてみさとが淡い恋心を抱く同級生の「新納君」。
まあベースは放送部と言う部活を通じて色々な形の友情あり、
成長記とでも言いましょうか…
中途半端と切って捨てるには惜しいのですが、でもやっぱりテーマが分散しすぎて
イマイチすわりが悪かった気がする。

けれどそれは私がある程度本を読んでいる世代だから「物足りない」と言う感想に
なるのであってもしかして現役中学生はそんな風に取らずに「そうそう！！」と
共感を持てるのかもしれないね。いいね、若いって。
ただ、おばちゃん世代の私ですら生徒指導の古権沢先生のやり方は気に入らん！！怒
それだけははっきり言える。
まあ、名前の付け方からして作者も「古い権力」的な象徴としてこれだけ
性格悪いおっさんを配置しているのかもしれないけど。
大変だね今時の中学生。（しみじみ）