Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

侯爵に甘いキスの作法 ローラ・リーガーク

侯爵に甘いキスの作法 (ラズベリーブックス)
侯爵に甘いキスの作法 (ラズベリーブックス)
竹書房

前回読んだのは『不埒な公爵のキスの作法』
今回は    『侯爵に甘いキスの作法』
そして次回作は『伯爵に真実のキスの作法』





多分、背表紙だけ見たらどれがどんな内容か全く
思いだせないと思う。
というか、訳者の手抜きなのか出版社の手抜きなのか。
ひねりもくそも無くばかじゃね~の!
このシリーズは「独身・女性(ガール・バチュラー)シリーズ」と
言う位置付け。


と言うわけで本作は前作で遺産を手にして更に公爵夫人となった
親友のおかげで長年のゆめだったパティストリーを開くための
店探しをしているヒロイン。
隣に住むのは偶然幼馴染と言うには相手の身分が高すぎるのだけれど
「友情」をはぐくんできた相手。
そして12年前にその弟と駆け落ちもどきをしたがために、
ヒーロー(兄)から大金を渡され「二度と会わない」約束をして
現在に至る…
まあ幼馴染&兄弟と取り合いと言うことで「タ×チ」ですね。(違)

決定盤!! 「タッチ」完全版 ベスト
決定盤!! 「タッチ」完全版 ベスト
ポニーキャニオン
2014-10-15
ミュージック

結果から言えば「弟の為に別れてくれ」と言いつつも結局兄は
「出会った時から好きだった」=「弟に取られたくない」と言う心理。
一方、ヒロインもあれほど「独立」&「店を持つ」自立した女性を
目指していた割にあっさり「店はあきらめれるけど子供は諦められない」と
結婚を承諾。



いいのか?
まあ時代を考えたら女性が店を持つ、独立するという設定自体が無理があると
思うし、この結論から言えば相変わらず女の幸せは結婚で育児をするのが当たり前、
って感じになって時代の逆行感を感じた。
むしろ育児は乳母に任せて君は店を…的な展開を希望したのだけれど。
才能ある女性がまた一人潰されていくのか…


とはいうものの全体的にこれもあまり障害なくサクサクと進んでいて
読みやすかった。
作家によっては弟とやけぼっくりに火パターンや弟の婚約者が
ふたりがいるところを見て大騒ぎパターンが結構あるから。笑