Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

大草直子のスタイリングブック 大草直子

大草直子のStyling Book (美人開花シリーズ)
大草直子のStyling Book (美人開花シリーズ)
ワニブックス

いつものようにスタイリストの一般人向けのコーディネイト例の本かと
思って借りたのですが、モデルにご本人さんを起用していてまるで写真集or
ファンブックみたいな印象が強い。
そもそもご本人さん、スタイリストについて勉強後独立タイプではなく
元々雑誌編集者としてがスタート。
更に服の好みが「70年代」なのか、本を開いた途端に頭の中に
「チューリップハット」「ヒッピー族」「パンタロン」みたいな文字が
浮かんだほど。
読んで(見て)行くうちにお母さんの影響が強いみたい。
この時(2012年)でご本人さんが38歳。50代かと思った。
p10の写真に至っては「ここはアリゾナ、砂漠地帯?」と言う
イメージが頭に浮かぶ。なぜこの写真を選んだのか理解に苦しむ。
映画『ターミネーター』でヒロインがガソリンを入れてもらうシーンが
最初にあったと思うけどそんな感じ。
日本人のおとなしい没個性な服装とはかなり一線を画していて、
まじめなOLさんが真似するにはかなりハードルが高いスタイリング。
なんていうかリゾート感もっさり感がかなり強い。
「70年代が好き!」を8割ベースにした後、2割トレンドを加味した
コーディネイトですが70年代が好きじゃない人には受け入れは苦しいと思う。
よってこの人が今どの雑誌で活躍しているのかは知りませんが、
この人オンリーのコーディネイトで一冊雑誌を作っているとしたら
今後その雑誌を買うことはないと思う。
そう考えてみるとこの人に限らず、スタイリストの「好き!」が前面に
押し出されたコーディネイトで雑誌が構成されているとしたら
「年齢」で雑誌を選ぶのではなく自分の好きなスタイルを提案してくれている
スタイリストの雑誌を選ぶのが得策かと。
密林のレビューでも最近の雑誌は星1,2が多く大体が「カタログみたいだった」
とか「もっとコーディネイトを載せて!!」と切望しているのもよくわかる。
自分の好みでないスタイルばかり提案されてもね。
少なくとも私は大草さんのスタイリングを真似しようとは思いません。