Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

富士学校まめたん研究分室 芝村裕吏

富士学校まめたん研究分室
富士学校まめたん研究分室
早川書房
2014-02-21
Kindle本

表紙のイラストの軽さからラノベだと思って借りたら
なんとハヤカワ文庫でした。
ハヤカワのSFとかの表紙のイメージがいまだに
アメコミのような重苦しくバタ臭いイラスト認識なもので。
(小中高の時に行っていた図書館では別棚で早川のSFの文庫本が固めて置いてあった。
ヌードのお姉さんとか描いてあって、子ども心にちょっと恥ずかしくて
借りるに借りれなかったという…笑)。


さて、本文。正直読み始めは退屈ですぐ寝落ち。
昼だろうが夜だろうが。で、感想が遅くなるという…
「これ。本当にハヤカワ?ラノベ以下じゃね?」と
中途放棄がかなり頭にちらついたものの「ハヤカワから出ている」に
望みを託してがんばった。


ん~
『図書館戦争』が好きな人には耐えれるかも。

図書館戦争シリーズ 文庫 全6巻完結セット (角川文庫)
図書館戦争シリーズ 文庫 全6巻完結セット (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)


個人的にはもうひとひねり欲しいところ。
どっちつかずだなあ…と言う感じ。
(有川さんの様に)甘々路線でいくか、もうそのままズバッと
架空戦争勃発、未来の日本はどうなる?みたいな。


主人公の女子にイマイチ魅力が無いってとこも大きいと思う。
こう考えてみるとラノベって意外と「お約束」があるゆえに
例え似たり寄ったりとはいえ読みにくいなあ…と言う話は少ない。
むしろ本作の様に「ラノベのお約束以外の要素で書かれた本」の方が
当たり外れがあると考えていいと思う。
お約束がある故の「安定」と言うべきか。
量産されて即忘れ去られる作品になる可能性大!とはいえ、
今回の様に「読みにくいなあ…退屈だなあ」と思われたら
最後まで読んでもらえずに中古屋に売り飛ばされることを考えたら
どっちを取るかだなあ…と思った次第。