Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ランウェイの恋人 田中渉

ランウェイの恋人 (小学館文庫)
ランウェイの恋人 (小学館文庫)
小学館
2012-07-06

読み始めてすぐに思ったのは
「この作家さん、元々は児童文学出身?」と言うもの。
聞いたことの無いような「島」から東京にモデルになるために
上京した主人公ですが、あまりの幼い人物描写に
「高卒だから18歳にはなっていると思うのに…この幼さはなんだ?」と。
中学生もしくは高校一年生ぐらいの幼さ。
もっと言えば「私が」小学生ぐらいに読んだ「少女マンガ」の様!!爆!!
平凡な女の子が都会に出てきて、挫折も一応あるけれど割と
トントン拍子に芽がでて、男とも良い関係になりつつ、
ライバルの嫌がらせもありつつそれでも大きく羽ばたいていく…
「バレエ」とかでよくありましたよね~~~~
いわゆる「トウシューズに画鋲」笑


ただ、えらく駆け足展開で本人の気持ち描写が非常に薄い。
「え?え?」みたいな流され気味の主人公がいかに自分を保って
自分の進むべく道を選んだのかって言う点が非常にあいまい。
図書館の分類では「一般」でしたが読後感は「ヤングアダルト」だと
思うのですが。