夢より短い旅の果て 柴田よしき
- 鉄道旅ミステリ (1) 夢より短い旅の果て (角川文庫)
- KADOKAWA/角川書店
- 2015-09-24
- 本
うわ~久しぶりに見つけた柴田さんの本だ~と喜んで借りたものの、
どうもしっくりこずにかなりの斜め飛ばしで終了。
鉄道旅ミステリーと言うことで今までにこの人の書いた本では
無いジャンルだなと思っていたのですがどうも「鉄道愛」が強すぎ、
ミステリーも投入、さらに人情ストーリーも投入でゴチャゴチャ感
がありすぎで食傷気味…
初めて柴田さんの本を手にした人には「こんなもんか…」で済むと
思いますがデビュー当時から昭和臭漂う絶望感99%の中の
1%の希望みたいなハードボイルド作品が好きでした。
けれど時代に合せるように段々「丸く」なってきた文章&内容なのに、
むしろ平成の世にはマッチせず大学生が主人公なのにどこか疲れた昭和女…ぽく
感じられた。
昔キレッキレのとんがりまくったロックを歌っていた歌手が
久しぶりに歌を出したら演歌調の歌謡曲でした、残念!って言う感じの
ホント残念な気持ち。
そういう意味でも時代に合わず廃線になって行く鉄道の様に時代が変わって行く様を
こういう形で残していくという意味ではありなんでしょうが…
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。