Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ニューヨーク流 本物の美の磨き方 エリカ

ニューヨーク流 本物の美の磨き方
ニューヨーク流 本物の美の磨き方
KADOKAWA / 中経出版
2015-06-22
Kindle本

なんとなく日本でしか生活したことが無い日本人が書く本よりも
外国の人が書いた本が読みたくなって借りたのですが、
何のことはないニューヨークに住む(そして成功した)日本人の
書いた本
でした。笑


ときどき、日本人的発想に疲れます。(というか、今すごく疲れています)
「和を尊ぶ」が建前で「横並び以外は許さない!」が本音ですよね。
昔の親切な日本人って一体どこに?って思うほど、本書に書かれた
気遣いの出来るニューヨーカーの実態を読むと悲しくなるぐらい。


その一方で意外とニューヨーカーの生態について知らなかったな、と。

朝の通勤時間に電車が来ない。

ようやく来たと思ったら線路に電車がつかえているからと

停車せずに通過。

ホームにアナウンスなども流れません。

「見ての通りが現状です」と言うような暗黙の空気だけがただよっています。

そんな現状をゆったりと受け入れているニューヨーカーに大変驚いたものです。

短気な人がいないのか、精神的修行で気長になったのか、

小さなことにはこだわらず大きく生きているからなのか…




そろそろ信号が変わるという時、なんとしてでも信号を渡り切りたい

車が猛スピードで走ってきました。

そしてその車のタイヤが横断歩道前の水たまりを直撃し、

前方にいた女性の白いワンピースに泥水がかかってしまいました。

車は何事も無かったかのように猛スピードで走り去り、

泥水を浴びた女性も、まるで何事も無かったかのように、

颯爽と横断歩道を渡って歩いて行きました。

ニューヨーク暮らしは精神状態を冷静に保つ訓練のような一場面もあります。