読書日記ときどき愚痴日記

主に読書感想。(だったのに…汗)
かなり独断と偏見更に毒に満ち満ちた狭い世界を
自己満足で満喫しています。
また基本「アンチ不倫、特にアンチW不倫」派なので
今後そのような本を読んだ場合及びブログを読んだ場合は
手厳しく批判していくので該当される方ご注意くださいませ。

こいわすれ 畠中恵著

こいわすれ (文春文庫)
こいわすれ (文春文庫)
文藝春秋
2014-04-10

前作の「解説」で意外な展開こうご期待!とあったので
ドキドキしながら読みましたが「え?こうなる?」と言う
あまりにも衝撃的な内容だったのですが、ネタばらしをしないことには
書けないのでネタばらしを後半に持ってきますので、知りたくないなあ~
と言う方はスルーしてくださいませ。


さてさて結婚もして一見安定しているかのような麻之助。
かつて思いを寄せていたお友有への気持ちをまだ清算しきっていない
未練たらしい描写や、嫁のお寿ずさんが妊娠中で実家に帰っている
間に届けられた意味深な内容の女からの「相談事」の手紙を貰い、
いそいそと出かける麻之助。
読んでいてイラっとしましたね。笑
「てめ~嫁がいないことを良いことに出かけてるんじゃね~よ!」と。
相手は一回目は来ず、二回目は悪友を伴って出かけるもまた来ず。
3回目は実家から戻ってきた嫁の体調が悪くなって行けず。

結局この文の差出人は

「私はまじめにやってきたのに。

なんでやりたいように暮らしてきたお寿ずさんが、

あんなに幸せそうな顔をしているの…」

納得できなかった。なんとしても納得などできなかった。

どうしても、絶対にダメだった。


とまあ、先日のpresidentの感想で書いたよくある女VS女のヒガミと
妬みの結果の嫌がらせ。
麻之助がひょいひょいと出かけて行ったのもあくまでも「相談事を聞くため」
と言う流れ。
ただその結末に行くまでにお由有さんが

「話したり、書いたりした通りの事を、人が考えているとは限りません。そして腹の中と違うことを言うものは、怖いのですよ」

と言った発言も印象に残る。


例えばモテない歴ン年の三人組がいて。
ある日突然一人が「結婚するから!」と言った途端に残った二人が
その一人をハブるのはよくあること。
そして、一人が去って行ったあと二人で散々悪口を言うのだけど、
内心ではお互いをディスっていることはよくあること。


本作では他にもDVに悩まされている嫁が円満離婚に持ち込んだりと
男女の関係についての描写が続く。


で、究極のネタバレ。(ご注意)


麻之助が仕事に専念(?)している間にお寿ずさんの体調が悪化。
なんと!
早産+死産。追い打ちをかけるかのようにお寿ずさん、天に召される…
「これからもゆっくり一緒に歩いて行こう」と言う言葉を残して。
え?なんで?子ができる。いい父親になる。さっさと仕事を終えて
お寿ずの側に居ようと決心してた矢先にこうなる?!
あれほどふらふらのらりくらりとしていたのに、
実はお寿ずさんに惚れまくっていた麻之助。
お寿ずさんを亡くして一か月たっても言葉の端々に
「なあ、お寿ず」「お寿ずの方が綺麗だ」「お寿ず…」「お寿ず…」…
家族が、悪友が、そして想い人ですら麻之助の事を心配している。
最終話にマザコン男にこぴっどく振られた年若い娘にすら

「私はもう、欄干から落っこちたりしません。(注:自殺未遂)

でも、麻之助さんは…まだ落っこちそうですね」

「やれ、何を思ったのかな。私は大丈夫だよ」

「あのね、大丈夫って言い続けなくても、いいと思うの」

私には父が助けてくれる。何かあっても他の人が助けてくれた。

「でも麻之助さんは、一人で大丈夫だって、言い続けるんですね」


そして
「やれやれ、お寿ず。なんだか変な日だったよ」と自室に戻った途端

大丈夫と思わず、寸の間気を緩めて疲れたと口に出してみた。

そしたら急に、目に涙が溢れてきたのだ。

「お寿ず…止まらないよ」

麻之助はずいぶん長く泣いていた。

丸まったまま、妻を思い出の人にしてしまいそうで今まで泣かずにいたことを、思いだしていた。


ラスト、なんかねえもう胸が苦しくて。
私の夫も私が先に逝けばこれほど悲しんでくれるかな?と。笑
あれだけ飄々としてあまり妻に愛情を持っていないかのような
描写だっただけにこれほどまで深く想っていたのか…と。
このシリーズ、表向きは「町内のもめごと解決話」ですが、
裏設定にこの麻之助の「恋愛話」というか「心の変化」を
仕込んであるという。
そうすると題名の『まんまこと』『こいしり』=恋知り、
『こいわすれ』=恋忘れ  と言う漢字が妥当かと。
なるほどそういうことかあと。


となると、ここで恋女房が身罷ったら、
今では未亡人になっているかつての想い人との関係はどうなる?
新たな疑問と言うかヤキモキする展開が待っているんじゃないのか?
そういう引っ張り方は止めてほしいなあ…


とにかく、今回のラストは胸が痛かったです。
ネタばらししてすみませんでした。
もし私が先に逝ったあと、夫がすぐに再婚したら即化けて出てきて
毎夜首を絞める予定です。笑

長男からカタログと盾が送られてきた

長男からメールで
「4月~の上期売り上げで全営業中3位(注:と言っても中小企業ですが…)、
それと1番熱意があった営業に贈られる賞をもらいました。
トロフィーとカタログを貰ったので、送りますので好きなのを選んでください」
とのこと。


おめでと~


そういえば、このお盆も「イベントがあるから」と帰省せずに終わったなあ…
お正月以来、顔を見ていないなあ…
お正月は夫からうつされたインフルで寝込んでいたなあ、私


電話をかけると
「最低月80時間は残業していて、それ以上は残業しても付かない。
今日も土曜出勤。しんどいわ~」的な会話になったから
「なんとかマツリさんじゃないけど、過労死だけは避けてほしい。
もう、だめだと思ったらさっさと帰ってきてほしい」とは伝えました。
「まあ、ぼちぼち…」と言う会話で終了。


普段、電話をかけてもメールをしても音信不通が当たり前。
かかってきてもいつも夜中。
それも帰宅途中の歩きながらが通常。
メールは見事に無視され、返ってくるのが2週間後と言う
「お前は一体どこの国に居るんだ???」状態。
これはうちだけでなく、近所のやっぱり息子さん二人をお持ちのママも
「あまりにも返信が無いから、ガラケーからスマホに替えた。
これなら最低読んでいるかどうかはわかるから」と。
そうか、やっぱり息子を持つ母はどこも一緒かああ~~~~~
「息子、生きているか?」


自分が独身の頃を振り返ると残業するのが当たり前、
残業しないことには納期に間に合わない状態だった。
だから出社すると机の上に男性社員が徹夜明けで死んで…いや、
寝ているのが毎日の風景だった。(正直、フロアーが臭かった…)
私も土日どちらか出勤していたなあ…
よって、男性は「ボーナスより給料の方が多い」と言う逆転が生じていた。
だから新入社員でもそれを見越して車のローンを組んでいたっけ。
丁度、私が退職する頃に段々と残業規制が始まり、
ローン組んでいた子は結構厳しい…的な事を小耳にはさんだけど
もう、自分とは関係ない世界になってたしなあ…


働いてもお手当てが付かないというのはモチベーションの維持に関わる。
一生けん命、働いたから車やバッグを買うことができた。
そんな「ご褒美」を自分に与えてあげれない状態はやっぱりキツイ。
残業時間が長時間なのは今も昔も変わらないのに、
肝心の「達成感」「やりがい」「充実感」そして何より「収入アップ!」
と言ったものが付加されずにただただこき使われるだけだとそりゃ、
全ての会社がブラックに思えて仕方がない。
「ホワイトなんかこの世にあるのか?」と思ってしまう。
私なんてなまじ「ホワイト」に近かったから、
余計に残業規制がかかりまくった今時の会社に勤めるなんて無理なんだろうなあ…


職種がたくさんあるのにそれを国が規制するのも間違っていると思う。
そうなると表面的に残業してませんよ、の振りをするために
お手当てが付かなくなるのだから。
就業時間内をダラダラ過ごして残業時間になったら急に
仕事を始める子は私の時代も沢山いたけど、
それでも結果とか普段の動きを見ていたら
必要だから残業しているかそうでないかはわかるのに。
けど、その上司すら忙し過ぎて目が届かないんだろうなあ…


とにかく体を壊してまでする仕事なんて無いから、
最悪の事態にならないように自主規制してほしいな。
頼むよ、長男。


因みに女性の過労死は大きく取り上げられるのに、
男性の過労死は取り上げられないのは正直、
男の子の親としては不満である。笑
性差はいけないよ。←こういうことをやるから学校でも男子から
「女子はいいよな~」と言う不満が生じるのかもしれない。







こいしり 畠中恵著

こいしり (文春文庫)
こいしり (文春文庫)
文藝春秋
2011-11-10

めでたく祝言を挙げたもの、のらりくらりの性格は相変わらず。
更には嫁と幼馴染でもあり悪友の義母になったかつての思い人への
気持ちが他人に、特に嫁に悟られているかのような出来事が…
しかも最終話でいきなり嫁から「三行半を頂きたい」と言いだされる始末。
事の発端は差出人も受取人の名前もはっきりわからない「恋文」なのに、
この手紙は主人公がかつての思い人に書いたものだとして届けられた
事に嫁のプライドが傷ついて。←わかる、わかる!
主人公としては「身の潔白」を証明するために嫁を伴って真実の解明に乗り出す。
ここで主人公のとった行動=嫁を同伴しての行動。
文中でも書かれていますが、もし嫁を伴わずに真実を探り当てて語ったところで
「自分の都合のいい事を言っているだけでしょ!怒」と信じてもらえない。←まさにこの通り!!!!!!
解明中に主人公が話しにくいから「横に並んで歩いて」と言っても時代が時代ゆえに嫁は夫の後ろからついて歩くのが一般的。
しかし、真実がはっきりした最後の最後にふたりは横に並んで手をつないで歩いているのだった…終


とまあ、一冊を通じて新婚のぎくしゃくした関係から
「一緒に歩いて行こう…」的なハッピーエンド。
特に自分では隠しているつもりの嫁以外の人への気持ちが
しっかりダダ漏れしているのは何とも。
悪友にまで「お前さん、今度の件でもしおっかさんとお寿々さん
がトコトンいがみ合ったら、お前さんどっちの肩を持ったんだ?」と
問われる部分は嫁の立場としてもぜひ聞きたいところ。笑


さて、次巻は何やらとんでもない話になると「解説」では
書かれているのでドキドキだあああ~~~~~


そういえば我が家も夫がさっさか歩いて、
私が「小走りで追いかけている図」が一般的だなあ~
「ごらああああああああ!
ヒール履いているんだからちったあああ気を使えよな!」の心境。
女性にモテたい男性はぜひ、女性と歩くとき特にヒールを相手が履いている
場合は歩調を合わせてあげる、もしくは1歩ぐらいの差で前を行くぐらいの
気を使ったら評価高いと思います。
ただし相手との関係性によっては違う方向に勘違いしたり、
勘違いされたりしないように。笑
こういった「気配り」が自然とできる人ってやっぱりいいですよね。
だからと言ってこういう行動ができる既婚者男性に手を出すのは
絶対に止めていただきたい。