シマイチ小道具商 蓮見恭子
- シマイチ古道具商: 春夏冬(あきない)人情ものがたり (新潮文庫nex)
- 新潮社
- 2017-03-29
- 本
家族の再生物語、と言えば聞こえはいいですが、
正直思っていた内容とかなり違っていてイラっとしました。笑
表紙の雰囲気からもう少し明るい話かな?と思っていたけど
主人公は32歳ぐらい?の主婦。
子どもも2人いるけど夫はうつ病…
病気を期に夫の実家に転がり込むが、ま~子供のしつけすらできない女で…
きちんと叱れない。挙句、舅の商売道具を壊したり、だめにしたりと。
まあ、主人公自体が「子供過ぎて」イライラ。
世間一般にもよくいるでしょ、自分の事すら満足にできないのに
何を思ったのか「何かおてつだいすることはありませんか?」って
いい人ぶる人。
「てめ~は余計な事を言わずに、てめーの事をきちんとやれ!!怒」と
素敵に陰で悪口言われるタイプ。
実際、本文中でもパートに出ても使えないから「教えたのに…」「使えない」と
悪口を言われるという。
子どもがいる割に「弱い」と言いうか、ズバリいい子ちゃんずらし過ぎ。
その弱さと言うか世間知らずっぷりを舅にさり気に注意されて成長する
話と言えばいいのかなあ…
どっち転んでも「シマイチ」ならぬ「イマイチ」な話でした。
いじめられっこの陰キャが急に「私頑張る!」「けなげな私!!!」みたいな
なんか話にまとまりがなく、「ここで感動させよう!」的な作意とあざとさが
バレバレでお粗末。
心の広い方のみにお薦め。(毒)
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