専業主婦になりたい女たち 白河桃子
基本、著者が「専業主婦はリスクが大きすぎる!結婚したからと言って
仕事を辞めるのは待ってほしい」と言う考え方。
まず、氷河期で「別にこの仕事に就きたかったわけではない。
さっさと結婚して仕事を辞めたい!!」と言うことが念頭にある女たち。
一方、その専業主婦を「引き取る側」の男5人の対談を読むと
対談初っ端、「妻が専業主婦になることについてどう思う?」と
問うと一斉に「俺、賛成!!」「OK!!」とおおむね好評。
が、次に「女性は年収600万の夫だと働かずに、専業主婦になりたい
と考えていますが、自分の収入だけで妻子を養える自信がありますか?」と
問うと今度は全員が「マジで!!!」と。
おい、さっきと反応が真逆だろ、お前ら!!!怒
しかも「奥さんには緩く働いてもらって、自分が帰宅した時は
家の電気が付いていて欲しい。」とか、
さらに「小遣いは平均3万ですが」と問うと「5万は欲しい」。
一方「貯金は無い…」。
もっと話は進むと「自分より稼いだり、頑張っている子はいや!」
「たしかに、オンナノコってなんであんなに頑張るの…」
…
…
…
オンナ側の「なめくさった」考え方にもイラっとしたけど、
オトコ側の「家事労働を依存しつつ、女を社会的に下に見た舐め腐った」思考に
更にイラつく。
何これ?
妻じゃなくて「母親」を求めているわけ?
男女の考え方(求めているもの)が真逆の様で
実は双方「超オコチャマ!!」って点では一致している。
最近の結婚は「子供のままごとの延長」ですか?と言いたい。
お互い好き勝手な事を言っていて、平行線過ぎる。
いつから働き方と結婚(出産)がひとくくりになった
考え方になったんだろう?
「結婚するもしないも自由」「産むも産まないのも自由」って言って
いたのはいつの話?????
働く環境整備が整わないと結婚できない、出産できないというのなら
今後増税になる年収850万にならないように「働き控え」になるだろうし。
本書でも年収800万の夫を持つ専業主婦は交際費の出費が半端ないらしく、
貯金も無いけど働く気も無いのナイナイづくしを「見ないようにしている」
人が多いのに…
社会全体が貧困化しているのに、いまだに思考が「右肩上がり」のまんまで
停止している気がする。
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