Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

綺麗なひとはやめている。 楊さちこ

綺麗なひとは、やめている。
綺麗なひとは、やめている。
幻冬舎
2014-08-07
Kindle本

私のような毒を含んでいる文章になれている人は
あまり抵抗なく読めると思う反面、
日ごろから耳触りのいい言葉に慣れきっている人には
到底受け入れられず、読むのがつらくなる一冊。笑


ハッキリ言ってかなり癖がある文章。
一言で言えば「上から目線」。
けれど私が嫌いな「お上品な言葉を使って人をディスる」タイプじゃなく
「親切のあまり言いたいことが先行して嫌がられる」タイプ。


ただ、私が知っている知識(というか、ウオーキングの先生が
「身体はすべて繋がっている」と毎回仰る)、
と普段から「美」に対して思っていることが
重なっている部分もあるので「ここまで熱く説得するのなら…」と
思う部分もあって最後まで読み通すことができました。
ぶっちゃけ、
自分に対して甘い人には絶対に向かない一冊。
耳が痛すぎて自己嫌悪からそれを打ち消すために人を攻撃したくなる感じ。
アマぞんの星1レビューを見たらそれがよくわかる。


例えばチョコを食べると顔にニキビが出る人は食べないようにする、
これはある意味常識。
特に受付嬢の仕事など対面で人に顔をさらすのが仕事であれば
もしプロ意識が少しでもあれば「食べない、我慢する」のは当然かと。
だから「食べることを止めてみる」と書いてある。
けど、自分に甘い人は「人にチョコを食べるな!と言っているのに
自分(著者)はたばこがやめられないって書いてあるのは矛盾!」と
必死になって自己の正当性を訴える。
じゃ、食べ続けたらいいじゃん。
派遣なら顔ににきびだらけのだらしない女に
会社の窓口としていてほしくないから、契約更新無しにするだけ。
「どうして契約更新してくれないの?仕事頑張ったのに…」なんて言う前に
自分のそのニキビとか、たばこを止められずに肌が汚いとか、ネットやゲームに
ハマりすぎて睡眠不足でくまができた顔で受け付けなんかするなよ!!!と
言いたいのを我慢して一年使ってくれたのかもしれないんだぜ?


てな、感想を持たせるような事例が載っている。
普段自分が何気にしている「習慣」をひとつ止めたら
今までの生活で得られなかったことが得られた。
そうするとじゃ、次のこれも止めてみたら…と言う幸運の連鎖。
やってみたけどイマイチだな、と自分には合っていなかったら
もう一度始めたらいい。
だれも効果が無いのに続けろとはいっていない。
そこを杓子定規にやって「効果がなかった」と人のせいにするのはどうかと。
自分の肌の事は自分が一番理解してやらないでどうする?


この本をいわば「美に特化した断捨離」。
本当にきれいになりたいのなら素直な気持ちでどれか一つやってみる。
因みに私は「枕なしで寝る」を実行して2日目。
今までわざわざ枕を折ってさらに高くして首の下に入れていたので、
寝た時は頭の方が低く感じてちょっと嫌でしたが、問題なく寝れてます。
さ、これで首のしわの心配が減ったわけで。笑


p12

ひとはつい、目先の事に囚われがちです。

「一か月で10キロ痩せる」「すぐに毛穴が目立たなくなる」

などと聞くと、思わず試したくなるもの。

でも「すぐ効くものはすぐになくなる」ものなのです。

三日で効いたものは三日後に消えてなくなります。

ましてや、私たちは毎日年を重ねていくため、

何もしなければ、どんどん衰えていく一方です。





高い化粧品を使うより、もっと普段の生活を見直した方が
良いようです。
化粧品は医薬品ではないので効果が出るとは限りませんから。
綺麗になったような錯覚を起こすだけ。
(しわが無くなったのではなく、
シリコンで目の錯覚を起こしているだけなんて常識ですもんね。)
じゃ、しわができないようにはどうしたら?
と言うわけで枕をせずに寝ることをとりあえず試すことにしたという流れ。