Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

夜明けを信じて リサ・マリー・ライス

夜明けを信じて (扶桑社ロマンス)
夜明けを信じて (扶桑社ロマンス)
扶桑社

『カラマーゾフの兄弟』を探して洋書翻訳棚をさまよっている時に
見つけた一冊。
最近本を読むよりブログを読んだり(アニメの)動画を見る方が
楽しいというか楽と言うか…状態だったため
「この手の小説なら気楽に読めるはず」と思いつつも
ただのロマンス小説は「大体、一目ぼれで恋に落ちて
好きだ嫌いだとすったもんだするパターンは飽きた」ので
裏表紙の設定を読んでから決めました。


ヒマラヤ山地のとある王国に潜入していた諜報員が、

エボラ出血熱にも似た恐るべき症状を示して死を遂げた。

兵器化されたウィルスによるバイオテロが計画中との

情報を得たCIAは、

その国の王宮で少女時代を過ごした古文書学者のルーシーに

テロ計画の全貌を探らせる役目を依頼、

陸軍山岳部隊のエリート戦士を護衛につける。

婚約中のカップルをよそおった二人は、

やがて真の信頼関係で結ばれていくが、

世界規模のテロ計画は、二人の命も脅かし……

大人気作家が贈る本格派ラブ・サスペンス!




冒頭のウィルスに置かされた諜報部員の死にざまがまず度肝を抜きます。
あれ、身体が重い…おかしい…これぐらいの雪道何ともないはずなのに…
と自身の体の変化に戸惑いつつ、ごぼっと血反吐を吐き、さらに
内臓までがごぼっと。その時の体温すでに40度!
なんだ、なんだ、おれの体どうなっているんだ?体が…
と本人はそのまま意識を失うのですが、その情景をとらえた
(偵察)スパイ衛星画像によるとその後、
彼の体は「黒い灰」となって風に舞って消えていくのであった…
そこには彼が着ていた服だけがそっくりそのまま残されていたのであった…



↑イメージ画像
チロルさんからお借りしました。ありがとうございます!ペコッ。
だって、読んでいた時めっちゃこの画像が頭にうかびましたもん!!
雪山で服だけその形で残っている…
白い雪の上に赤い血…深々とその上に降り積もる雪…このカラー対比!!
そんなのをドローンで撮影するのはどうでしょう?
外で服を脱いで。←これ、重要!笑
監督主演:チロルで一つお願いします!!!!笑



と言うわけでこの本の設定すごくワクワクしません?!
で、美しきヒロインとたくましいヒーローがこのバイオ兵器を
根絶するために乗り込んでいくのであった…チャンチャン。
正直、ヒーローの妄想シーンをほとんどカットしたら、
これ、スパイ映画として成立すると思います。



ところ誤訳?作者の根本的ミス?を見つけました。
p103

マイクは1976年1月19日生まれのいて座


とありますが、調べてみると
1976年12月22日 02:36 ~ 01月20日 13:14  はやぎ座に該当します。
単純に考えても1月19日には山羊座かみずがめ座のどちらかで
迷うことはあっても、いて座は絶対に該当しないと思いますので。
こうやった小さなことを気にするのは「男脳」???笑