オシャレの「落とし穴」 池田奈加子
福田さんにしろ進藤さんにしろオシャレについて書いている割に
読み手の心理としては
「あんたたちは私より若い。だからそんなコーディネートでもOkだけど、
今後さらなる肉体的劣化した時にその説を言い続けられますか?
というよりオーバー45にも同じことが通じるとでも?」と
モヤモヤした感がありました。
こちらの著者は1958年生まれと言うこともあり私より年上。
そして肉体的劣化も経験上わかった上で服選びを書いてあるので
すんなりと読むことができました。
密林のレビューに「上から目線」と書いてある人がいたけれど
そうか?もしかして肉体的劣化を感じていない若い人だからか?
p17
トレンドやブランドは、選び方を間違えるとその人の個性を
消してしまうものでもあるということを自覚すべきだと思います。
また、昨今の流行として「抜け感」ばかりが取りざたされているように
思います。
ちょっとした「はずし」や「ルーズさ」をうまく取り入れられることが、すなわちおしゃれと言う常識…でもこれは、大きな誤解ではないでしょうか?
きちんとしているという前提があるから、抜け感が生きる。
抜け感ばかりを演出してもそれは、
単にだらしない人に見えるだけです。
「オシャレな人」でありたいのか。
「オシャレに見える人」になりたいのか。
その大きな差に気づきましょう。
もう、これな~
だらしなくたるんだ脂肪に目を背けて、抜けとかルーズとかないよな~
ルーズにたるんだ身体に更なるルーズの上乗せ…見たくない…
(特に福田さんは「カジュアルが主流の今、コンサバはダサい」
的な事を書いていた)
と言うわけでやっぱりこの人も
何よりこのルールが通用するのは、体型や肌や髪にさほど変化が訪れて
居ない人。
せいぜい30代までです。
表面的なルールばかりを鵜呑みにし、自分に置き換え、真似をするのは
大人を美しく見せるどころか、くすませていくばかりではないでしょうか?
最終的にこの人が提案するのは
p116
大人にとっては「存在をハッキリ見せる」そして
「清潔感を際立たせる」ファションこそが正解。
この二つに尽きるのではないかと私は思っています。
大人の定番条件。それは
①体型をすっきりみせること
②顔色をきれいに見せること
③コーディネートがしやすいこと
④着ていて心地いい素材であること
⑤さまざまなシチュエーションに対応できること…
この5つだと思います。
失敗しない為の鉄則
それは「3シーズン」「3年」着られること。
つまり春から夏、そして秋にかけて着られるもの。
秋から冬、そして春にかけて着られるもの。
それを基準に合う服を選ぶと自ずと「上質な素材」になります。
季節を問わず、私たちの体と一体化して呼吸しているかのような
シルクやカシミヤ、コットンと言った本物の素材になるのです。
3シーズンは進藤さんも服を買うポイントに書いてあったな。
よって冬はコートを足す程度の出費なのでお財布にも優しいと。
大人はむしろカジュアルよりコンサバを意識して「綺麗に着る」事を
意識した方が良いということで。
でもそれって、むしろ自分たちの20代のころの方がよっぽど
キチンと服を着ていたような気がする。素材も良かったし。(値段も。笑)
崩さず綺麗に着て清潔感を出す。
とまあ、これが大人の目指すファッションの方向でしょうか。
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