Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

オシャレの「落とし穴」 池田奈加子

おしゃれの「落とし穴」 45歳からの永遠のファッション・セオリー
おしゃれの「落とし穴」 45歳からの永遠のファッション・セオリー
講談社

福田さんにしろ進藤さんにしろオシャレについて書いている割に
読み手の心理としては
「あんたたちは私より若い。だからそんなコーディネートでもOkだけど、
今後さらなる肉体的劣化した時にその説を言い続けられますか?
というよりオーバー45にも同じことが通じるとでも?」と
モヤモヤした感がありました。


こちらの著者は1958年生まれと言うこともあり私より年上。
そして肉体的劣化も経験上わかった上で服選びを書いてあるので
すんなりと読むことができました。
密林のレビューに「上から目線」と書いてある人がいたけれど
そうか?もしかして肉体的劣化を感じていない若い人だからか?


p17

トレンドやブランドは、選び方を間違えるとその人の個性を

消してしまうものでもあるということを自覚すべきだと思います。

また、昨今の流行として「抜け感」ばかりが取りざたされているように

思います。

ちょっとした「はずし」や「ルーズさ」をうまく取り入れられることが、すなわちおしゃれと言う常識…でもこれは、大きな誤解ではないでしょうか?

きちんとしているという前提があるから、抜け感が生きる。

抜け感ばかりを演出してもそれは、

単にだらしない人に見えるだけです。

「オシャレな人」でありたいのか。

「オシャレに見える人」になりたいのか。

その大きな差に気づきましょう。



もう、これな~
だらしなくたるんだ脂肪に目を背けて、抜けとかルーズとかないよな~
ルーズにたるんだ身体に更なるルーズの上乗せ…見たくない…
(特に福田さんは「カジュアルが主流の今、コンサバはダサい」
的な事を書いていた)



と言うわけでやっぱりこの人も

何よりこのルールが通用するのは、体型や肌や髪にさほど変化が訪れて

居ない人。

せいぜい30代までです。

表面的なルールばかりを鵜呑みにし、自分に置き換え、真似をするのは

大人を美しく見せるどころか、くすませていくばかりではないでしょうか?



最終的にこの人が提案するのは
p116

大人にとっては「存在をハッキリ見せる」そして

「清潔感を際立たせる」ファションこそが正解。

この二つに尽きるのではないかと私は思っています。

大人の定番条件。それは

①体型をすっきりみせること

②顔色をきれいに見せること

③コーディネートがしやすいこと

④着ていて心地いい素材であること

⑤さまざまなシチュエーションに対応できること…

この5つだと思います。


失敗しない為の鉄則

それは「3シーズン」「3年」着られること。

つまり春から夏、そして秋にかけて着られるもの。

秋から冬、そして春にかけて着られるもの。

それを基準に合う服を選ぶと自ずと「上質な素材」になります。

季節を問わず、私たちの体と一体化して呼吸しているかのような

シルクやカシミヤ、コットンと言った本物の素材になるのです。



3シーズンは進藤さんも服を買うポイントに書いてあったな。
よって冬はコートを足す程度の出費なのでお財布にも優しいと。


大人はむしろカジュアルよりコンサバを意識して「綺麗に着る」事を
意識した方が良いということで。
でもそれって、むしろ自分たちの20代のころの方がよっぽど
キチンと服を着ていたような気がする。素材も良かったし。(値段も。笑)
崩さず綺麗に着て清潔感を出す。
とまあ、これが大人の目指すファッションの方向でしょうか。