図書館の魔法 下巻 ジョー・ウォルトン
- 図書室の魔法 下 (創元SF文庫)
- 東京創元社
- 本
内容(「BOOK」データベースより)
本を心の底から愛したならば、本もあなたを愛してくれる―疎外感に苛まれながら、大好きな小説や秘密の魔法を心の支えとするモリ。やがて彼女は町の読書クラブに誘われ、初めて共通の話題をもつ仲間と出会う。だが母親の執拗な悪意は彼女を苦しめつづけ…。ひとりぼっちだった繊細な少女の青春を描き、本を愛し本に救われた経験をもつ多くの読者の共感を呼んだ、感動の物語。
私の感想を書くより「解説」から引用。
一方、モリにとって読書こそが、
溶け込みにくい周囲に対する防御壁であり、
少しずつ同じような魂を持つ仲間を見つける為の水先案内であり、
モノの見方を広げてくれる人生の指針として描かれていく。
抽象度が高く、一見現実とはかけ離れているように思える書物こそが、
モリにとっては現実との重要な接点なのである。
これこそ、多くの読書好きの人々、特に幼少期より本に慣れ親しみ、
長じてもなお本を片時も手放せないでいる読書家たちにとっては
お馴染みの、思春期における読書体験なのではないだろうか?
こうした主人公の性格描写、そして、小説の中でも特に
「SFが好き」と言う嗜好、さらには、次々と登場する様々なSF小説の
感想が、多くのSFファンの心を掴み、ファン投票で決められるヒューゴー賞を取らせたことはまず間違いない。
本書を読んだSFファンの多くは、モリの中にもう一人の自分を見出す
事になったのだろう
(そして、今この本を手に取っている読者のみなさんも
きっとそうなるはずだ。)
代弁していただきありがとうございます。笑
日本人が同じ内容を書いていたら間違いなく「本屋大賞」受賞!笑
p.s
巻末に掲載されている本書に出てきた本のリストをコピーせずに返却して
しまい、絶賛後悔中!!!!!!!!!!!!!!
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