Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

図書館の魔法 下巻 ジョー・ウォルトン

図書室の魔法 下 (創元SF文庫)
図書室の魔法 下 (創元SF文庫)
東京創元社

内容(「BOOK」データベースより)

本を心の底から愛したならば、本もあなたを愛してくれる―疎外感に苛まれながら、大好きな小説や秘密の魔法を心の支えとするモリ。やがて彼女は町の読書クラブに誘われ、初めて共通の話題をもつ仲間と出会う。だが母親の執拗な悪意は彼女を苦しめつづけ…。ひとりぼっちだった繊細な少女の青春を描き、本を愛し本に救われた経験をもつ多くの読者の共感を呼んだ、感動の物語。





私の感想を書くより「解説」から引用。


一方、モリにとって読書こそが、

溶け込みにくい周囲に対する防御壁であり、

少しずつ同じような魂を持つ仲間を見つける為の水先案内であり、

モノの見方を広げてくれる人生の指針として描かれていく。

抽象度が高く、一見現実とはかけ離れているように思える書物こそが、

モリにとっては現実との重要な接点なのである。

これこそ、多くの読書好きの人々、特に幼少期より本に慣れ親しみ、

長じてもなお本を片時も手放せないでいる読書家たちにとっては

お馴染みの、思春期における読書体験なのではないだろうか?

こうした主人公の性格描写、そして、小説の中でも特に

「SFが好き」と言う嗜好、さらには、次々と登場する様々なSF小説の

感想が、多くのSFファンの心を掴み、ファン投票で決められるヒューゴー賞を取らせたことはまず間違いない。

本書を読んだSFファンの多くは、モリの中にもう一人の自分を見出す

事になったのだろう

(そして、今この本を手に取っている読者のみなさんも

きっとそうなるはずだ。)



代弁していただきありがとうございます。笑
日本人が同じ内容を書いていたら間違いなく「本屋大賞」受賞!笑


p.s
巻末に掲載されている本書に出てきた本のリストをコピーせずに返却して
しまい、絶賛後悔中!!!!!!!!!!!!!!