下鴨アンティーク 白川紺子
- 下鴨アンティーク アリスと紫式部 (集英社オレンジ文庫)
- 集英社
- 2015-01-20
- 本
内容紹介
アンティーク着物をめぐるミステリー。
京都、下鴨――。
高校生の鹿乃は、旧華族である野々宮家の娘だ。
両親を早くに亡くし、古美術商を営む兄と、下宿人の慧と三人で、
古びた洋館に住んでいる。
休日はたいてい、祖母のおさがりの着物を着る。
鹿乃はアンティーク着物が大好きなのだ。
そんなある日、「開けてはいけない」と言われていた蔵を開けてしまう。
すると、次々に不思議なことが起こり始めて…!?
ラノベなのかな????
京都を舞台にした謎解きなので世にはごまんとあるパターン。
ただ、自分の家の蔵にある着物が「語りだす(?)」と言う
ちょっと変わったパターンですが…
本作は3篇収録。
個人的には最後の『星月夜』が良かった。
と言うのも亡き祖母の恋物語。
祖母は公家華族の出であるが、困窮していたために財閥の祖父と
見合い結婚。当時の「あるある」ですが、見合い以前に祖母は祖父と
出会っており実は「初恋の人」とまではいかなくてもそれに近い存在で。
となるとまあ祖母の態度がわかる人にはわかる。笑
17歳ですからねえ…
見合いとはいえ本当は好きな人と結ばれるって幸せですよね~~
全体的に文学的知識とか着物の知識などがあればさらに楽しめるというか
より「謎」に近づけると思います。
8巻ぐらいまで出ていて、人気なのか2巻以降は全部貸し出し中なので
最後にどうなるかが私が知るまでにかなり時間がかかりそう。
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