Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

謎好き乙女と壊れた正義 瀬川コウ

謎好き乙女と壊れた正義 (新潮文庫nex)
謎好き乙女と壊れた正義 (新潮文庫nex)
新潮社
2015-08-28

紫風祭。藤ヶ崎高校学園祭を早伊原樹里と回ることになった春一は、その道中で相次いで“謎”に遭遇する。開会式で用いる紙ふぶきの消失。模擬店と異なる宣伝看板を並べる実行委員。合わない収支と不正の告発。初夏の一大イベント真っただ中で起こる事件を追う中で、二人は学祭実行委員長・篠丸の暗躍を知る…。正義とは何か。犯人は誰か。切なくほろ苦い青春ミステリ、第2弾。



なんだろうこれ??
読んでも読んでもなんかうす~い壁がある感じ。
奥歯に物が挟まった言い方(書き方)をしているかと思えば
目茶苦茶説明なしの唐突さで人物が語られ始める。
「え?だれ?この人?」みたいな。
異性として意識していないただの同級生を「××さん」と
さん付けで表現する不自然さ。
さらには主人公に姉と妹なんていたっけ?
で、姉が開会宣言している描写が初めの方にあったので、年子だったっけ?とか。
(最後のへんで2歳上の姉がいることは表記される)
妹も同じ学校??
入学する時にすったもんだがあったのに同じ学校に来る??とか
「矛盾」というか「違和感」が読んでいてちらちら。
この人が実はこうでした!ってのはミステリによくある手法だけれど
それ以前にどうしても「違和感」が付きまといこれもまた
力技で強引に終わらせている気がしてならなかった。
なんていうか今回の「正義」もはたから見たら「何言ってんだ?」
って言うぐらい「イラっ!」とするぐらい自己本位。
先に進まずず~~っと「足踏み」しているかのような進行具合に
退屈ゆえ、かなり斜め読みした。
読んでいる間中「関係性」とか「時系列のずれ」みたいな感じの言い表せない
「ゆがみ」を感じる文章。