Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

プシュケの涙 柴村仁

プシュケの涙 (講談社文庫)
プシュケの涙 (講談社文庫)
講談社
2014-10-15

内容紹介

夏休み、補習中の教室の外を女子生徒が落下していった。上の四階からの飛び降り自殺として少女・吉野の死が静かに葬り去られようとしていたとき、目撃者の男子・榎戸川と旭に真相を問い詰めたのは少女と同じ美術部の男子・由良彼方だった。登校拒否で授業に出ていなかった吉野は、ひそかに美術部に蝶の絵を描きに来ていたのだ。絵を描きかけのままで死ぬはずがない……やはり二人は彼女の死の真相を知っていた。彼女は自殺ではなかったのだ。少女が迎えた悲劇は自殺より更に残酷で無情だった。平凡な高校生たちの日常が非日常に変わり人間模様が陰影を織りなす瞬間を、デリケートな筆致で綴る青春ミステリ-。

元々はメディアワークスで出版されたものが改稿後、
講談社文庫として出版されたもの。
メディアワークス版では読んだ記憶があるものの
すっかり内容を忘れていたので再読。
ん~~結末等全く記憶がありません。笑


屋上からの飛び降り…
自殺か他殺か?学園ミステリーの舞台としてはあるあるですが
大体なんというか悲しい結末が多い。
改稿の影響か2編収録されている割にトーンが全く違う。
しかし、その違いこそが
「生きていた時の彼女」の姿であり、余計に「なぜ彼女は死んだのか?」
と言う死因の追及の理由としてはいい効果となっている。