Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

シャーロック・ノート 円居挽

シャーロック・ノート: 学園裁判と密室の謎 (新潮文庫nex)
シャーロック・ノート: 学園裁判と密室の謎 (新潮文庫nex)
新潮社
2015-03-28

表紙の柔らかい雰囲気に騙された感大!と言う感じの
いきなりハードな展開に正直、引いた。
新潮文庫ではあるけれど、図書館の分類では
「ティーン」(ヤングアダルト)とされていた。
まあ、ちょっと文章が小難し目のラノベといえばそうなるかなあ…


なんせ頭のいい人が書いた文章(=京大卒)だからかどうか
不明ですが普段使わないような言い回しが多々出てきて閉口。
中三から高1当たりの主人公設定ですがその言い回しの為
目茶苦茶くそ生意気な自己顕示欲の塊のようなクソガキにしか
思えないんですよねえ…(いわゆる中二病というやつ??)
「おれ、こんなに賢いんだぜ?すごい?」みたいな。
全然かっこよくないねえ…痛すぎて。
もっと平易な言葉使いで書く方がいいと思うよ。
伝わらなかったらいくら書いても意味が無い。


さて、作者の思い込みの強さが反映したような箇所。
p77

「成君…なんで、こないなてんご…」


この部分で私も「てんご???」と頭の中「????」だらけにしていると
以下


「てんごって?」

「…てんごというのは関西弁で悪ふざけや悪戯を指す言葉です」







私も一応関西エリア住人ですが「知りません」というか
「使いません」この言葉。
一応、同じく関西エリア住人をしている夫にも聞くと
「知らん。タンゴなら知っている」とヨシ×トのノリで返ってきましたが。笑
「私も ダンゴ なら知ってる!!」とバカ夫婦漫才開始!


というわけで、50年ぐらい関西地方に住んで一応関西弁を
喋っている人間2人でも知らない言葉をいかにも
関西弁の中でも普段から誰でも使う言葉=誰でも知っている かのように
書くのは止めていただきたい。
せめて文中では「私の住んでいた場所で使う言葉で…」と書いて欲しかった。
なんとなく京都辺りの言葉?とは思いますが。


「え?お前 テンゴ しらんの?」
「え~~うそ~知らんって。お前どこに住んでるんや?」と
リアルの世界では知らないゆえにいじめられそうな
シチュエーションだなあ…これ…


※名前からイメージを持たせない為かもしれないけど
名前が見事にキラキラネーム(苗字も)すぎて…
ラノベ界では流行りですか?これ??(めちゃ、読みにくい)


「早夜川 鳴(さやかわ めい)」「大神 五条(おおがみ ごじょう)」
「野ノ屋 奈々子(ののや ななこ)」「剣峰 成(つるみね なる)」
「太刀杜 からん(たちもり からん)」
なんかラノベと言うよりマンガ(アニメ)の世界…


因みになぜにこの題名?????(中二病だから)