Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

水族館ガール4 木宮条太郎

水族館ガール4 (実業之日本社文庫)
水族館ガール4 (実業之日本社文庫)
実業之日本社

※読後感イマイチ(なんてかわいいレベルじゃないし…って既にここから始まっている…)だったので、絶好調に毒吐いてます。



水族館の「かわいい系」と言えばイルカ、ラッコそしてペンギン。
と言うわけで今回はペンギンエピソードを中心に展開。
けどね。
この話って「須磨水族園」のHPを見たら書いてあるエピソードばっかりだね
って事がわかって超興ざめ。舞台裏が見えちゃったというか。
インタビュー取材したエピソードを繋ぎ合わせた「太鼓持ち記事」ならぬ
「太鼓持ち小説」ですか?と。

↑ 今回これについても書いてあった


正直このシリーズには「飽きて」ます。
と言うのも結局書いてあることは作家の言葉ではなく飼育員の言葉の
再構築である、と言うことに気が付いたから。
いわば本当の小説家が自分の言葉で読者に訴える力のこもった文章でもなく、
脚本家がより一層視聴者に言いたい事が伝わるように時間の制限の中で
精一杯表現する「本当のドラマ」ではもなく、
本作は「再現ドラマ」レベルなんだなあ…と。
「再現ドラマ」見て感動する人っています?
要はそういうことで。


何気に書いた(思いつきorノリor業界のブーム)一作目が当たって、
しかもドラマ化してしまい(更なる勘違いor調子に乗って)構想も不十分なまま
無理やり続編を書いている上、文庫書下ろしだから
一回も読者のチェック(こんな毒舌感想)が入らないまま、
精査(加筆訂正)する機会も無く、
飼育員から聞きかじった言葉をそれらしく皿に乗せてとりあえず体裁だけは整えて
世に(無理やり)出しましたよ、って感じ。
ダメダメな会社がやりがちなそのまんまの書類の流れですね。毒


上司なら言うでしょう。
「何を訴えたいのか」「もっとポイントを絞れ」
「自分の言葉で書け」「やる気を見せろ」
「人の言葉に乗っかっていていいものなんか書けないよ。」
トドメ
「こんなもんで納得(感動)すると思ってんのか?100年早いわ!」
言われる内が華…(遠い目…シクシク)