Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

とげ 山本甲士

とげ (小学館文庫)
とげ (小学館文庫)
小学館

内容(「BOOK」データベースより)

倉永晴之は南海市役所の市民相談室で働く公務員。現在の役職は主査、一般企業でいえば中間管理職の係長である。南海市は巨大ワニの化石が発見され、一躍全国区となるが、倉永の心は晴れない。市内の公園で本物のワニが泳いでいるという通報が入り現地確認に出かける。時間外の仕事を終え家に帰ると、今度は自家用車のタイヤが空気を抜かれている。そのうえ職場では上司の不祥事が発覚し、火の粉は倉永に降りかかってくる。度重なる不幸の連鎖から倉永はいかにして脱出するのか。「どろ」「かび」の作者が描いた巻き込まれ型小説の決定版。

今度の主人公は市役所職員。
気の毒なほど厄介な「市民からの相談(と言う名のごじゃ)電話」を
取ってストレスを溜めている。
もっと要領のいい人なら適当な部署に振って「後はよろしく」と
電話を切ってしらん顔をして適当に流すんだろうなあ…と同情しながら読む。


3冊この人の本を読んだけれど、正直どれも似た様な感じ。
特に出だしがゆっくりで一体これは何の話?どういう風に転ぶんだ?と
先が読めなさ過ぎるというか「暖機運転長っ!」と言う感じ。
しかも市長に殴られてけがをしたことが「無かったこと」にする居合わせた他の複数の
偉いさん達の行動が「…」としか言いようが無く…リアルあるあるっぽい描写が
余計に気が滅入った。