Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

銀色のマーメイド 古内一絵

銀色のマーメイド (中公文庫)
銀色のマーメイド (中公文庫)
中央公論新社


移動図書館で借りた一冊

バスの中に入り、文庫本の棚でごそっと抜けている部分の隣にあった本をパラ見すると
「BL」要素たっぷりだったので無言で棚に帰した後、その隣にあったこの本を大して
気にせずに借りた
そういえば『マカン・マラン』の作家さんもこんな名前だったような…ぐらいの気持ちで


結果としてはビンゴ!



この本の感想を書いた時に「LGBT」の当事者の悩みを書いていないと酷評しました
特に、最後に出てきた「エリック」については何の説明もなく甚だ不完全燃焼感覚
しかなったし!


ところが、その部分を補足すべく存在が今回の本に該当!
ポプラ社から出版されたときは『快晴フライング』で、
中公文庫から出版するに当たっては『銀色マーメイド』と変更する
のならいっそのこと「マカン・マラン外伝」と一言書けば
評価・感想が変わってくるのに…残念な売り方


ウイキで見ると実は本作が「デビュー作」(2011年)で
「マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ」が(2015年11月)とのこと


となると、作者の頭の中では「この子達」の方が先にあったという事か!
ただ、そうなるとどうしてもこの本「単体」で見ると世界観がいまいち伝わらず、
それこそ「シャールさん」の存在もイマイチ(初見の人にすれば意味不明)だし、
スポコンものとして借りた人には肩透かしだし…という流れから「☆1」は
確実事案 (;^_^A


一番気になったのは改題したにしろイマイチ何というかぴんと来ない「題名」
マーメイドってどうしても「人魚」を連想してしまうので、
話に合わないと思うんだけどなあ…


読み方としては

さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい
さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい
中央公論新社
Digital Ebook Purchas

を読んだ後、本作を読めば『サヨナラの…』の感想も変わると思う


そういう意味では上戸彩さんが演じた「金八先生」(見たことないけど (;^_^A)
が2001年放送だったことを考えると進歩的な番組だったんだなあ…とつくづく思う