Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

神様の御用人6 浅葉なつ

神様の御用人6 (メディアワークス文庫)
神様の御用人6 (メディアワークス文庫)
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-09-23
Kindle本






昨日まで『絶対城先輩』シリーズで「妖怪」について書かれた本を
読んでいたのに対してこちらは「神様、神社」についてのお話。
似ているようで全く似ていないというか、
「絶対城」はどちらかと言えば作者の一種の「説」を面白おかしい
主人公の会話を通じて発表している場で正直何も得るものはない、
に対してこちらは今まで「神様」と言う存在に対して持っていた気持ちを
見直すきっかけとなったシリーズ。
ただ単に都合のいい時だけ「神頼み」して通常はころりと
その存在すら「忘れている」そんな失礼な態度取る人間と言う
下等生物をそれはそれは優しい目で見守り心を痛めてくれている
神様と言う存在があることに心打たれます。
そう、話の内容によっては涙することもある本書シリーズ。


もしかして神様がこんな風に嘆き、悲しみ、愁いているのか…
と反省させられることしばし…汗


今回「平将門」公、建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)
と経津主神(ふつぬしのかみ)、宗像三女神(むなかたさんじょしん)
が取り上げられています。


今回の話はどれも「相手を思うがゆえのすれ違い&悲しみ」がぎっしり!!!!
現世における兄妹の話もうまい事からめてあって、お奨めの一冊!
この本の裏表紙に
累計100万部突破!とありますが、このシリーズに関してはラノベと言う
域を超えて胸にジンと来るものがありますので納得です!
神様に対する軽率な気持ちを改め、お願いばかりするのではなく
感謝し自分の気持ちを宣言する場であるということを再認識していただきたい。
もっと言えば歯が痛いのに外科や内科に行くかのごとく、筋違いの願い事を
筋違いの神社でするような、その神様がどのような神様か理解していないという
全く持って失礼な事をしている人が多いのは真剣どうかと思う。


神様の憑代は「鏡」。
自分が自分に対する気持ちを新たにして誓う場所なんですけどね。
それを知って以来神社に行っても「お願い」するよりも
「ここに来れたことを感謝します」と言う形に変えました。
そんなに「お願いすることも無い」と言うのが実情ですけど。
お願いがかなった時に「お礼」に行けるかどうかそれも考えた上で
神社訪問なさってくださいね。
人(神様)に親切にしてもらってそれっきりってのは人としてどうかと
思いますよ。(それが出来ないから「鬼」になるんじゃないですか?)
と絶対城先輩の流れも汲んでみる。