いつか、ふたりは二匹 西澤保彦
- いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫)
- 講談社
- 2013-05-15
- 本
えらくなんだか古臭い文体だな、と思った。
先に読んだ『刑事と怪物』の主人公の一人が青年のはずが
あまりにもオコチャマぶりだったのに対してこちらは
小学校6年生とは思えないほどの落ち着きぶりというか
「お受験します」と言った感じの取ってつけたような
「お行儀の良さ」が鼻につきすぎて不快なほど
=今時こんな小学生いないだろ?と突っ込みそうになる。
いくら2004年に書かれた内容の文庫化とはいえ
「半ドン」とか先生の「エンマ帳」だとか一体いつの時代?
昭和臭プンプンすぎだろ~~~と突っ込みたくなる上に
まさに『ジェニー』を翻訳したかのような
文章が初めは退屈だった。
- ジェニィ (新潮文庫)
- 新潮社
- 本
あとがきとか解説によれば「オマージュ」というか
「かつて少年少女だった人のジョブナイル」をイメージした
シリーズからの刊行だったようで、そういう意味では納得するものの
何と言いますか「びみょ~」としか言いようが無かったです。
子どもを意識しすぎて滑った感有。
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