源氏姉妹(げんじしすたあず) 酒井順子
- 源氏姉妹
- 新潮社
- 本
これはなんというか…汗&笑
昔同じ女と「やった」関係の男同士を「ホールブラザーズ=穴兄弟」と
表現しましたが今はそう言わないのか検索では某劇団がトップに挙がってきて
時代を感じました。
因みに逆バージョンは「竿姉妹」と言うそうで英語表現は知りません。
本書はその「竿姉妹」のこと。
源氏のチン×を共有した女達のあれやこれや=「源氏物語」と言うことになる。
あの格調高く「もののあはれ」を知るのが「源氏物語」だと思い込まされてきましたが、これを読む限り
「光源氏ってただのヤリチン野郎で、少女軟禁洗脳男、不倫、
略奪、強姦魔、歯抜け老女もOK…と性的におかしい男認定」させていただきます。
一方、「ありおりはべりいまそがり」とまるで呪文のように覚えさせられた
ちっとも学習してもその良さがわからなかった、古典と言う科目。
「源氏物語」をどの学年で習ったのか覚えていませんが、
もし高校生であればこの夏休みにこの本を読むことをお勧めします!
とはいっても「女子校限定」で!!!!!!!
このノリは「女子校のみ」に通用する「下ネタトーキング」であって
共学(もしくは男子校の)の男子がこの「ノリ」は理解できないと思うから
と言うより「いたたまれない」と思います。
先生も「じゃ、次回は強姦魔編だから、しっかり予習の為に読んでおくように」
と授業の最後に言ってくれたら最高ですが。
まあ、これだけノリのいい先生が世の中に存在していたら
「源氏物語」がただのエロ本だということにもっと早くに気が付いたでしょうが。
そりゃ、宮中の女どもが夢中になって読み回したはずだよなあ…
「週刊エロエロ」みたいなノリで娯楽が無い時代は特に。
「もののあはれ」は色々な女とやってもやっても満たされない性欲の事だったのか…
まあ、本当に好きな女(桐壷)とやれなかった悔しさを他の女で埋めようとしたむなしさの話だったのか…
p183
源氏物語は、さまざまな女の不幸のパターンを紹介する女の不幸カタログのような物語です。
p206
そんな源氏がはたして幸せであったのかは定かではありません。
源氏物語は女たちの様々な不幸の形を提示する物語ですが、
ひとりの男の果てしない孤独を描く物語でもあったのだと、
私は思います。
どっちに転んでも「この私を誰だと思っている。突っ込んでもらえることに感謝しろ!」
ではないけれど、その気の全く無かった女にまで手を出して肉欲を満たす
鬼畜の話と思えば取り澄ました授業が「け、マン×に貴賤はねえぜ!」と
ニヤニヤしながら楽しく時間が過ごせるかも。
(今時の高校生の性ライフこそが差がありすぎるんだろうけどなあ…
次男に言わせれば中学の保健の時間にコンドームの使い方とかの
スライドがあって普通に女子男子混合で教室で見たらしく
「いたたまれなかった…涙」と申しておりました。
そりゃ、えげつないわ!突込み発言もできないし。)
究極、読み終わった後で表紙がどう見ても
「マン×に突っ込んだチン×とうっすら蜜汁
が出てきている」ようにしか見えません。笑
大学で「源氏物語」を研究している人は「(むっつり)スケベ」かもよ?
ここまでこき下ろしてくれた酒井さんに感謝!
「夏の読書感想文コンクール」にこの本が推薦されることを
心から祈っております!中高生の性の本音が聞けそうだ…
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