みつばの郵便屋さん2 小野寺史宣
- ([お]12-2)みつばの郵便屋さん 先生が待つ手紙 (ポプラ文庫 日本文学)
- ポプラ社
- 2015-02-05
- 本
一巻目と登場人物および場所にほとんど変化の無い内容。
まあ、郵便配達員が主人公な場合、そうコロコロ場所(持ち場)が
変わる職業でもないし、殺人やその他もろもろの事件が起こる方が
おかしいんですけどね。
とはいえゆる~~~い展開にこのまま延々と続くのだろうか…と
思うと若干「飽き」ますね。
さて、本書内でこのようなことが語られます。
p151
このようなパターンの場合、便宜上配達してしまうこともある。
そうした方が受取人の利益になることも多いからだ。
例えば中学や高校の同窓会開催の通知はがきが実家の方に来る。
本人はもう住んでいないからと言って、それを差出人にあっさり返してしまうべきなのか。答えは簡単。
返してしまうべきだ。
期限が過ぎていれば、転送する必要も無い。
還付する。
それで問題ない。僕らが責められる理由も無い。
でも。それでいいのか?
一番いいやり方は、直接訪ねて居住者に確認するというものだろう。
早坂君も実際そうしたらしい。
ただ、その時は親御さんが不在だった。
だから、持ち戻る必要までは無いと判断し、
郵便受けに入れてきたのだ。そう責められることでもない。
この本を読んで知ったことは郵便屋さんってどこの家に誰が住んでいるか
ってことを把握しているということ!!!!!!!!!驚
文中にも「その人はそこにもう住んでいない。戻していいよ」と
言う描写が出てくる。
と言うことは、例えば事件があったとして刑事さんは近所に聞き込みするより
配達員に聞いた方がよっど住人把握していると思う!!
まあ、この本「郵便配達員の苦労話」と割り切って読むか、
そのクレームの対処法などを自分の職業にも転用して読むか。
そう言った意味では社会人1~2年生にはいいかも。
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。