文壇アイドル論 斎藤美奈子
2002年発行 書庫扱い
わたしが「イマイチ相性の悪い」と評した三宅某女がネットで紹介してあった一冊
三宅某と相性が悪いのは彼女の書く文章が今の時代の子だから仕方がないのかも
知れないけれどどこか「他人の目を気にしている」「嫌われないよう嫌われないよう気を使っている」「本音をズバリと書かない」そういった点が「読んだ気がしない」からかも
本書を紹介していたネット記事は本人の著書とは一転して「この本、面白いです!」と珍しく?言い切って紹介してあったので読んでみた
取り上げられているのは懐かしの80~90年代に時代の寵児的な扱いだった作家たち
村上春樹、俵万智、吉本ばなな、林真理子、上野千鶴子、立花隆、村上龍、田中康夫
当時高校生から社会人になったばかりだったのでこれらの作家の作品を読んでいたので
「なるほど」と思うものの、もし今の子たちがこれらの作家の作品をどれだけ読んでいるのかな?と
そういった「古典」をネット記事で今どきの子に「推薦」するにはどうよ?と言う気もしなくもなかったのですが…(;^_^A
本書は当時これらの作家の作品を玄人書評家たちがあれこれと「的外れな」書評を「堂々と」書いていた物を再分析して皮肉っている 笑
「これはすごい新人の登場だ!」と全然中身が理解できてなくても「いい!」と言われたものはとりあえず「褒めておこう」的な心理が玄人批評家たちにもあったんだな、と
妙に笑えるというか素人の私がくそみそにけなしても何の問題もないな、と違う意味の
安心感を得た
俵万智の「サラダ記念日」も私も流行っていたから買ったけど一回読んで「なんだこれ?」と今の時代なら「即、売りました」と言う感想だったし、「ノルウェイの森」は「読む」ことに人気があったのではなくあの「緑と赤の本」を持つことがおしゃれだったから売れたのだと記憶している
本を持つことが一種のおしゃれ、流行だった…
まあバブルだからこんな「アホな読み方(持ち方)」が受け入れられたのだと思いますけど
吉本ばななも本書に書かれている通り先にコバルトを読んでいたから「薄い…」と思った記憶が
そうそう、あとがきに「××ちゃん、××君ありがと!」的な事、新井素子とかやらかしてましたよね
あれのおかげで「あとがきから先に読む」みたいなのが一般的になった気が
だから作家自身も「あとがきから先に読まれている方へ」と先に釘打っている「あとがき」も多数見られましたねえ…
と、斎藤の鋭い書評より当時の懐かしさの方が先に来た一冊


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