Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

なぜ日本経済は後手に回るのか 森永卓郎

なぜ日本経済は後手に回るのか (角川新書)
なぜ日本経済は後手に回るのか (角川新書)
KADOKAWA

2020年10月発行


先にこちら↓を読んでいたせいか、ある意味,比較対照出来た気がする

アフター・アベノミクス 異形の経済政策はいかに変質したのか (岩波新書 新赤版 1951)
アフター・アベノミクス 異形の経済政策はいかに変質したのか (岩波新書 新赤版 1951)
岩波書店





本作の主張は本文を読まなくても「はじめに」の3ページにまとまっている


一体この15年間に何があったのか。私は官僚たちが致命的な政策の失敗を繰り返したことが転落の原因だと考えている。1980年代までの官僚はずっと国の事だけを考え、常に天下国家を論じていた。だから国のために、残上代が払われるわけでも無いのに、安い給料で日夜深夜まで必死で働いていた。(中略)

しかし最近の官僚はいつの間にか世間と比べてずっと高くなった年収をむさぼりながら、自ら汗をかくことをしなくなった。

彼らは安定して高給が得られる職業として国家公務員を選んでいる。

だから常に考えているのは、天下国家ではなく、自分の事だ。

彼らは東京のオフィスで「お仲間」と癒着して利権をむさぼるようになった。

つまり、

官僚の腐敗が、日本の政策をゆがめ、日本経済を転落させたのだ。

これだけの主張の為に、本一冊丸々書いているという…(;^_^A


この著者の文章よりも古賀茂明氏(今やTV等に干されて表舞台に立てていない)
が書いた(「週刊朝日」2,020年7月3日号に掲載)p131

電通、経産省、安倍政権と言う3チャラトリオに国をゆだねた国民の悲劇はいつ終わるだろうか。


この主張と合わせて読むだけで十分な内容だった
むしろ古賀氏の本を読む方がわかりやすかも

日本中枢の崩壊
日本中枢の崩壊
講談社
Digital Ebook Purchas





それにしてもコロナのあの騒動ってこの様に本で振り返ってみても
ホント「無能」をさらけ出した対策そのものでしたね
「危機管理」と言う言葉から本当に遠かった
ただひたすら無能の思い付き(官僚・政治家問わず)に振り回されたとしか言えない


とはいえ、「コロナの対策法」を知りたいのではなく「経済復活」を知りたかったので題名の答えは?って感じ(名前だけで本が売れる人はいいですね)


さて今回の日銀の決断はどう転ぶのでしょうか?
ホント「風の時代」だけあってどんどん情報が変わっていく
一年前の情報なんて古い、古い!って感じですね~~~