Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

天使と悪魔 上巻 ダン・ブラウン

 [上巻] 天使と悪魔 上
[上巻] 天使と悪魔 上
KADOKAWA
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今回の作品が「イルミナティ」を取り上げているのでこの作家を読むことになったという流れ




↑この本を読んだ時はあえて引用等をせずにさらりと終えました
しかし今回の本を読むにあたって読んでいてよかったと実感中!


と言うのも実はイルミナティと言う組織が「バチカン=コテコテのカトリック教徒」VS科学者の図における科学者側である、と言いう事をまず押さえておかなければならない
この前提を知らずしてキリスト教に精通しているとは言い難い日本人が読んでもイマイチぴんと来ないはず (;^_^A


「神なんかいない!!!」と古くはガリレオ時代までさかのぼって薄々感じられているものの、それを口にすることによってコテコテ派から弾圧・迫害・処刑と言う流れになってしまうので、皆頭がいいから「お口にチャック」してやり過ごしたのがイルミナティの起源
科学者同士が秘密裏に情報交換等を行い、キリスト教の「奇跡」と言われるものを
ことごとく「科学」で証明してしまったらそりゃ宗教の存在意義がなくなりますもんね


フリーメイソンと言うこれまた秘密結社に旨い事吸収された形にしてしっかり金融や政治の部分で威力を発揮して現在に至る


とまあ、そんな感じの予備知識があればこの本を読んでも「なるほどな」と理解しやすいかも


ところで本書2003年発行で携帯電話も描写に出てくるのに、ちっともその文明の機器を
活用せずにいるところがなんとも
今だったら即スマホで連絡とって写真撮ってSNSでアップ…と言う流れになるはずなのに…
コナン君にしても今の時代すぐに携帯・スマホで外部と連絡が取れてしまうから
孤島とか電波の届かないところを舞台にしない限りミステリーが発生しない気がする


ちなみに参考に挙げた本の中に「日本人ノーベル賞受賞科学者がスピーチで『私は無神論者です』と言った途端にその場が凍り付くほど欧米では神の存在の否定がご禁制」とありました(意訳)
通訳者の機転で「彼は日本人なので仏教徒です!!」の一言でその場は収まったそうなので、外国で宗教の事を口にする時は要注意ですぞ!!