Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

ロボポカリプス ダニエル・H・ウィルソン

ロボポカリプス
ロボポカリプス
著者:ダニエル・H・ウィルソン
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
カテゴリー:本

いつもと趣向を変えた一冊。笑
妙に、惹かれるこの表紙の写真。
てなわけでSFを久しぶりに読む。
内容は簡単で人間VS人工知能(ロボット)
その構図で思い出すのが『キャシャーン』←古い??
まさにあの世界で、違う点と言えばあれはキャシャーンが孤独に一人で敵と戦うのに対して、こちらはアメリカ的(もしく少年ジャン×的に)昨日の敵は今日の友、仲間が増える、そしてともに戦うと言う点。
いかにもアメリカ的内容ゆえに映画化が予定されていたものの延期が決定したそうな…
でも、この原作を読む限り「内容が透けて見えすぎる」というかもうお決まりのワンパターンだし、せいぜいCGの効果がどう表れるかでしょう。
そもそも、原作と言うよりただの「あらすじ」と言っていいほど「うす~い」内容。
ほんと、映画化を期待した上での筋書きの提示、後はその道のプロが面白く色を付けてくれること前提!ってぐらい小説としてのレベルは低い。
簡単に言えば人間がいかにして敵を倒したかと言う「レポート」。
淡々として(ある意味、ロボット的)そこにドラマ(人間的)は無い、ただ起こったことに対してどうなったかと言う報告書。
原作者がロボット工学の博士号を持つものの、小説としてはこれがデビュー作と言えばさもありなん。
日本の出版業界ならもっと読み応えのある内容に何度も書き直させたうえで出版させたことでしょう。(ただし、作家が医者や京大卒レベルだと手を入れることに気が引けるのか…以下自粛)


とはいうものの、キャシャーンが「いつか起こるかもしれない未来」に対してこちらは「いつ起こってもおかしくない未来」。
携帯、車、飛行機、そしてエレベーターまでもがある日突然人間に牙をむけ襲ってきたら…
機械にすべてをゆだねて生きている現代人が生き残る可能性はほとんど無い。
そんなわけで自動操縦に近い車なんて信用できないと思っている人間は一体何人いるのだろう?
「危険を自動的に回避」?
いつコンピューターが狂って暴走してもおかしくないのに。


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