Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

拝啓、本が売れません 額賀澪

拝啓、本が売れません (文春文庫)
拝啓、本が売れません (文春文庫)
文藝春秋
Digital Ebook Purchas

なんか読むんじゃなかったなあ…そんな感じ
「売れる本を出版する」事の裏話的な内容だったので
この作家さんの本を初めて読んだのがこれ↓で


「面白い!」と思ったのに、今回の本を読んだ後では
「売れる本・面白い本」を作ることを意識した上での出版物なのだから
「当然」の結果だった…なんか掌で転がされた感が半端なく…
裏切られた?みたいな?


本作はデビューからの『屋上のウインドノーツ』『ヒトリコ』『タスキメシ』
の後で書かれたもので偶然既にこの3冊は読んでいたので裏話を聞けた感はある。
ただ、前2冊は別として3冊目を最近「酷評」したこともあり、「タスキメシ」に
ついて書かれている部分を読むと正直「自画自賛的な部分にイラっと」した


本作の目的は「売れる本を作る」事を念頭に本作りに関わる人たちに
インタビューしたものをまとめたもの


1人目はラノベ編集者で担当したラノベがアニメ化を連発している三木さん。
その彼の『タスキメシ』の評価はこんなもの
p63

箱根駅伝の事後番組で日本テレビの水卜麻美アナが紹介してくださったり、2016年の青少年読書感想文コンクールで高等学校部門の課題図書に選んでいただけたお陰でヒットし、私の代表作となった。(中略)


もしもそのキャラクターの名前を忘れてしまっても「あいつあいつ、あのカロリーを絶対777にしたいヤツ!」とどんな存在かは覚えているというわけだ。

「キャラクターの強さって、どういう設定をどれだけ積み上げられるかなんですよね」

もはや取材ではなく、作家として原稿にダメ出しを受けている気分だった。

(中略)

「だから、もし僕がこの小説の担当編集で僕の思う「デフォルトの読者」に向けて本を作ろうとしたら『タスキメシ』は「食」が勝利の決め手にならないといけない。

他のチームは「食」を顧みなかったけど、俺たちは「食」があったから勝ったぜ!みたいなね。苦労やピンチを「食」をきっかけに乗り越えていく、そんなカタルシスが必要です」

(中略)

『タスキメシ』や『屋上のウインドノーツ』を読んだ人からは「ラストが厳しい現実を突きつける物だったからこそ良かった」という内容の感想をもらう事が多い。

一方「苦労やピンチを乗り越えて、勝利をつかむ」事を求めている人が私の本を読んだとしても「面白くなかった」と本棚の奥にしまい込んでしまったり、何かの折に古本屋に売りに行ったりするのかもしれない。声を上げる事も無く、ただ静かに静かに。

(中略)

しかし三木さんの口から『タスキメシ』の登場人物の名前は一度も出てこなかった。

キャラクターが弱いってこういう事かと思った。



私はブログで辛口批評を書きまくっているけれど、書くならとことん「ここをもっとこうすれば私好みの本になったのに」と具体的に書けばいいのか、と思った次第
「なぜこの本は面白くなかったのか」
そこを深掘りするブログを目指せばある意味「他とは違うブログ」に近づけるわけで。
ラノベだろうが文芸書だろうがいつの間にかみんな売れる本を「真似」してしまい没個性への道へまっしぐら!!!!
そうなると頭一つ飛びぬけない限り「面白い!」は生まれない!
ただダラダラと愚痴っぽいブログではなく、読んだ人が「なるほどな!」と思う
「知識」「ひらめき」「共感」を得れる様なそんなブログを目指した方が同じ書くなら
そっちの方がいいんじゃね?と思った次第


と、少し方向転換、前向きなブログにしようかな?と思わなくもなく。
ただ最近何かと忙しくなって本を読む時間が無い。
となるとざっと目を通して感想を書かざるを得ないという、
ほぼ自転車操業でブログを書いている。
深掘りどころかサラッとしか読んでいないのが実情。
今一度自分にとって「このブログの存在意義は何ぞや?」と考える余地あり!


誰に向けて書いているのか
何を発信したいのか


なんてね…
ただの記録だよ、記録ブログ!笑


※GWを境にグッと訪問者数が減りました
当然ですよね。世間はステイホームから外へ!って意識が変わっているのだから。
今迄みたいに家で暇つぶしにネットでも…と思っていた人がいなくなったのだから。
それでも読みに来てくれる人の為に少しでもいい記事を書きたいと思います。