人生を変える!50歳からのライター入門 しげぞう
ある言葉・事柄などを検索にかけた時にトップとそれ以下の検索結果を読むとトップが「文字だけ」だとしたら2番目は「会話形式」になり3番めになると写真が添付されている…と言った形式の違いはあるものの内容は全て同じ、もっと言えば「間違っている箇所すら同じ」という事がよくある。
これ、最初に書いた人が自分で書き直しているの?それともコピーされているの?と
不思議でしたが本作を読めば理由がわかりました。
p78
この仕事は支給された元記事を、言い回しを変えてオリジナルな記事っぽくアレンジするというものでした。今思えばネット上の「パクリ記事」の量産に荷担していたわけですが、表現力を鍛えることには役立ちました。
副業であれ本業であれ誰でも簡単に「webライター」を名乗れる時代なのでこの本を読んで目指すのは結構ですがスマホ等を見ていると中には本当に「怪しい」文章が多々あり、どんな仕事でもいいや!と飛びついた結果「フェイクニュース」の量産に繋がらないことを望みます。
では「きちんとした文章を書くようになるにはどうしたらよいのか」の問いに
p162
良い文章とはなにか
そもそも良い文章とは何か。
簡単に定義すれば、読みやすく、理解しやすい文章でしょう。
「読みやすい」というのは、文法的にも正しく、句読点もちょうど良く、一文の長さが程よく、段落もまとまりがよい、ということでしょうか。
さらに、「理解しやすい」文章とは、論理的で平易、修飾語と被修飾語の関係や主語と述語の関係が明瞭、一文一意であること、そして構成が合理的であることなどでしょうか。 (中略)
それでは、我流で文章力を高めるにはどうしたらいいのか。
この質問には多くの先人たちが既に回答済みです。
それは「良い文章をたくさん読むこと」です。(中略)
私はいわゆる名作を読もうと思ったことがあまりありません。
興味を持てないからです。
自分が興味を持てない文章をいくら読んだところで血肉とはなり得ません、退屈だからです。
結局、文字を機械的に目で追うことだけになってしまいます。
私は書き手の数だけ「よい文章」があってもいいと考えています。
(中略)
結局のところ「よい文章」には最低限守るべき文法などはあるものの、実は書き手ごとに異なった評価基準を持っていても構わないのではないかと思います。
それならば、自分が好きな作家や分野テーマの本を楽しんで読んだ方が学びになるのではないでしょうか。楽しんで読んでこそ、その文体は体に染み込んでくるのです。
「よい文章をどうやって学ぶか」という質問に対する私の答えは、「自分が好きな作家や分野、あるいはテーマの本をたくさん楽しんで読むこと」です。
ライターの書く文章は商品ですからできるだけ多くの人に受け入れられた方がいいのですが、万人受けする文章はあまり面白みがない文章かも知れません。
とはいえ、自分の文章が多くの人に褒められればそれは嬉しいものですし、励みになります。私は我流でライターになりましたが、編集者さんや読者さんから「読みやすい」とか「上手い」などと言われれば、やはり嬉しいですし、励みになります。
引用が長すぎましたが、私が普段思っていることをプロに代弁してもらいました。
別にプロのライターになる気はありませんが、これからブログを続けていく指針になった気がします。
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