Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

残業税 小前亮


残業税
残業税
著者:小前 亮
出版社:光文社
発売日:2015-12-25
カテゴリー:Kindle本

「今日帰ってきた本」の棚にあったのでジャンルとかその他細かいことを考えずに
借りた。
「残業税」なるものが取り入れられた現代社会を描いた近未来小説。
でも「税」の話なんで全然華やかさは無く。笑
むしろ、主人公の性格がイマイチパッとしなさすぎでエンタメとして読むには苦痛。


多分、推測ですが官僚排出大学の東大を出ている著者が、現官僚友人と会った時にでも
「今さあ~『残業税』なるものの導入を考えているんだけど、シュミレーションして
どうも導入は無理なんだよねえ…」的な会話があったのを元に書いた、って気がものすごくする。
だってこの人専攻は「中央アジア・イスラーム史」だよ?
即著の題名見ても「税」とか「エンタメ系」が無いのにこれよ?
出た話題を元にそれなりに味付けしました、って判断する方が正当かと。


この税を導入うんぬんより、既存のものをあれこれ弄繰り回すしか能のない官僚を
いっそのこと「東大出は官僚になれない」って方針の方が案外風穴が開きそう。
在学中にこんな目新しい着目点を持って過ごしました!的な人が違う側面から
法律や税を見たら盲点が見つかりそうなんだけどな。
ま、自分の首を絞めることを提案しないのはずるがしこい人間にとっては当たり前なので
日本が再生するのは無理でしょう。
失敗しても責任を取らないでいい、って点でもう日本の「やり逃げ」根性の勝ち!




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