Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

どうかこの声が、あなたに届きますように 浅葉なつ

どうかこの声が、あなたに届きますように (文春文庫)
どうかこの声が、あなたに届きますように (文春文庫)
文藝春秋
Digital Ebook Purchas


残念ながらギリギリ「合格点」と言ったところか


あの『神様御用人』の浅葉なつ!」と言う認識で読むからこそ、
余計に過剰な期待をした結果、その期待に応えていない場合は
感想が塩になってしまう典型 (;^_^A


もしこの本が「初読作家」の物だったら「ラノベのような一般小説のような
中途半端な内容だけれど感動する部分がある一冊」ぐらいの感想になると思う


そう、仕事で中堅の人にどんどん要求が厳しくなるのも同じ
さらにラノベから一般小説に活躍の場を移行する過程なのかもしれませんが
変な「ラノベ癖」が付いていてやはりそこが気になる!
(仮にもあの「文春砲」で有名な文藝春秋から出ている文庫なのだから仕事の大変さを知っている「大人が読むこと前提」で主人公のキャラ設定もしてほしい
そこが働いたことのない中高生読者対象のラノベとは根本的に違うという事を
作者はもっと念頭に置いて書くべきだと思う)
仕事の採用の時「変な癖のついていない真っ白な人の方がいい」と言うのは
こういうことか、と妙に納得した次第←そこ?!


何せ構成が非常にまどろっこしい
たった361ページしかないのになかなか読み終わらなかったほど
TALK01と02が雑誌掲載だったことからやはり短編で人気が出たから長編での
書き下ろしにしたのかもしれないけれど私が担当編集者ならいっそのこと
「丸っと書き直し、練り直し、やり直し」を要求していたと思う
それぐらい「もたついている文章」「重複部分多し」だった



まあ参考にしたラジオ業界の人のエピソードをぶっこみ過ぎて本来のストーリーを組み立てきれなかったのかな、って感じ
それこそもっと「自分の言葉」で大胆にデフォルメした方がキレが良かったのでは?


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