Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

檻の中の少女 一田和樹


↑ こちらで紹介した作者の小説


『サイバーセキュリティ読本』の方は軽めに書いたつもりなのか、
どうにもこうにもお粗末な文章だった為、
「元々がサイバーセキュリティサービス業者だったから仕方のない事なのか?」と
本作まで文章的にかなり不安でしたが杞憂に終わりました


滅茶苦茶読みやすい文章!
そして2011年発行の段階でかなり踏み込んだネット(裏)情報を盛り込んでいて、
面白かった!
ただ、読んでも読んでもこの「主人公の男」の人物像が頭に浮かんでこない…
ある程度描写を読み込めばなんとなく風体・性格・キャラと言ったものが見えてくるものなのに、なぜか「うさん臭さ」だけが漂って本質が見えてこない (;^_^A
しいて言えば昭和のハードボイルド系によく出てきた「職業:ルポライター」←死語?
あの感じね
そして本作は「第三回バラのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞しており、
巻末に選評として島田荘司さんが書いてあることを読んで腑に落ちた!


わかりやすいイメージで言えば「シティーハンターの冴羽 獠 」!!(≧◇≦)
「獠 ちゃんねえ~ ・   もっこり」 と言うセリフを言うかと思えば
マグナムを一発で決めるあのクールさとの共存!
あのイメージ、と言えばお分かりになります??? 


とはいえ、最後の最後に「まだまだ続きますよ」感たっぷりなので
続編があれば読みたいです!