神様の御用人 継いでゆく者 浅葉なつ
- 神様の御用人 継いでゆく者 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA
- 本
メインストーリーは前巻で終了しているので補完的(ファンブック?)的位置
この話を読んでいると必ず
「神は ここに おわす」
と言う気持ちになる
本来神社仏閣は日本人にとって「日常・身近な存在」だったのが
いつの間にか特別な時…言い換えると身勝手な願いをするだけの場になってしまった
歴史的に一編目のこの個所が理由を説明している気がする
p12
「確か今じゃ、新嘗祭の代わりに別の言葉になったんだっけなあ?」
「ええ、戦後から勤労感謝の日になりました。宗教色をなくそうとした結果のようです」
「寂しいねえ。勤労に感謝するのはいい事だが、実りに感謝することも忘れないでいて欲しいもんだ」
「今でも神社では、収穫を感謝し、来年の豊作を祈る新嘗祭の神事が執り行われているのですが、いかんせん知名度は低いかもしれませんね」
元々農耕民族の日本人
実りを願い、実りを感謝し神と喜び哀しみを分かち合っていたはず
それが戦後、その結びつきをことごとく断ち切られた
日の元を守護する者たちから隔離するために
そんな風に思えてしまう
初詣に行った神社の御祭神はどなたですか?
何を司っていらっしゃる方ですか?
あなたは歯痛の時、産婦人科に行きますか?
内科に果ては動物病院に行きますか?
「治療できない」と言われて「医者のくせに!治せるだろ!」と
逆ギレしていませんか?
あなたは人に物を頼むときに小銭を投げつけて頼みますか?
また自分がそのようなことをされて頼みを聞こうと思いますか?
普段挨拶もろくにしないのに都合のいい時だけすり寄っていませんか?
スクールガード(地域の見守り)さんに
「おはようございます。いつもありがとうございます」と声をかけていますか?
神さまが自分がした分だけ返してくれるとしたらあなたはどれだけ返していますか?
「一日一善」
少し意識してみませんか?(仏教由来の言葉ですが)
「ありがとう」と言うだけでも一善になるそうですよ
これならできると思いませんか?
謙虚に素直に明るく生きる
波乱の幕開けの今年だからこそ、必要なのではないでしょうか?
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