図書館の神様 瀬尾まいこ
- 図書館の神様 (ちくま文庫)
- 筑摩書房
- 本
瀬尾さんの書く文章って表面まじめできちんとしている感のある人が
なぜかどこか抜けているというかなんというか。
例えて言うならリレーを走っていて後数メートルでゴール!!と言う
地点でいきなりバックで走ってみたり、ピースしてチャラチャラしている
間に後から来た人に抜かれて1位を取れずに後からみんなに文句を言われる…
そんな不器用な人のイメージ。
一生懸命なのにどこか間違っていてそのことになかなか気が付かず。
ただ、「本当に」側にいてくれる人はそのことを知っているんですけどね。
本作では高校生の垣内君の存在が素晴らしい。
余計な事を言わず関わってこず。
でも根本はちゃんと理解してくれている。
その「優しさ」があってこそ、主人公の「清」は先生でありながら
彼に進むべき道を教えてもらったのでは。
立場は「逆」なんだけど、ふたりで過ごした1年と言うのは
清にとっては本当に大切な時間だった思う。
やっぱりこの作家さん、うまいわ~~
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