Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

絶対城先輩の妖怪学講座3 峰守ひろかず

絶対城先輩の妖怪学講座 三 (メディアワークス文庫)
絶対城先輩の妖怪学講座 三 (メディアワークス文庫)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014-01-25

既に1~2、4~8巻まで読んでいる者にとって
3巻を今さら読む必要があるのだろうか?、って
先日まで読んでいた『栗丸堂』の作者ならかっこつけて
書くところでしょうね。
「必要があるだろうか?いや、無いと思うだが」の方が
私の文章(キャラ)にマッチしていてスッキリすると思うのですが。
と言うわけで習いたての漢字を使いたがるような小学生の文章のような
『栗丸堂』からやっと解放された身にとっては久しぶり(?)の 
『絶対城先輩』の文章の読みやすい事と言ったら!!
改めて思ったのは『絶対城先輩』もそれなりに熟語(二字熟語)を
使ってはいるのですが「取ってつけた感」が無いので読みやすい。
一方『栗丸堂』は最後の最後まで


お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (5) (メディアワークス文庫)
お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (5) (メディアワークス文庫)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2016-03-25

p262

愁眉を開き、あらゆるわだかまりを解いた泣き笑いだ。



この本に至っては「振り仮名」が付いている漢字は全て「違和感」となっていた。
振り仮名付けないと読めないような文章って、それって一般的ではないってこと
ではないでしょうか?
そこまでしてその二字熟語を使わないと書けないってことは
逆を言えばその言葉を平易な…
簡単な言葉に置き換えて表現できてこそ一流の作家だと思います。
今習っている英語の先生にも「熟語を使わずに、それよりも子供に通じる
単語で表現するようにしてください。」と言われます、私。




p152

先輩は、諦念(ていねん)を煮詰めたような溜息を漏らし…



「諦念を煮詰めたって…」と妙に笑いがこみあげてきましたよ、この表現。
こんな風に言葉で遊んでいるから面白いのかも。