Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

赤と白 櫛木理宇

赤と白
赤と白
著者:櫛木 理宇
出版社:集英社
カテゴリー:本

豪雪に囲まれた地域を舞台に据えることで、閉塞感、むなしさ、行き場の無さがさらに強調されて息苦しさ200%!!


高校生を主役に据えた話しって、こうも「毒親」に苦しめられているものなのか…とこれまた息苦しさを感じるのは20年前の自分も「そう」だったことを思い出したから。
「家から出たい、母から離れたい」その気持ちは結婚することで実現した私。なので、文中の子たちが「大学は東京に出る!」とあこがれ、熱望するのも良くわかる。
そうでもしないと「ここから出る」ことは一生かなわないのでは?と言う絶望と隣り合わせで日々を生きていくしかない。
狂おしい純粋な狂気に向かって疾走していく姿は痛々しくもあり、でもどこか懐かしい。


救いのない話だけれど私は結構好きなタイプの話かも。
人間、外から見たら一見幸せそうに見えるけど実はそうでもないよってこと。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


にほんブログ村


にほんブログ村 本ブログへ


にほんブログ村