Noblesse Oblige  ~ノブレス・オブリージュ~

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい テサロニケ人への第一の手紙5章16節~18節

マスカレード・イブ 東野圭吾

マスカレード・イブ (集英社文庫)
マスカレード・イブ (集英社文庫)
集英社
2014-08-21


東野さんのファンは多いと思うのでかなり戦々恐々として感想を
書きます。( ・3・;)~♪
『マスカレードホテル』が面白かったので続けて借りたのですが、
前3篇は短編。残り一篇が『マスカレードイブ』と言うタイトルの中編。
『ホテル』で何気ないエピソードとしてさらりと書かれていたことに
肉付けした3篇ですが正直「ん~」。
『ホテル』を読んでいたからこそ分かる話で、むしろ雑誌等の掲載で
単独でこれだけ読んでも小説としてのレベル的には…(お察しください)
『イブ』に関してはまさに「イブ=前夜」だけあって『ホテル』繋がる布石の
回収なのかもしれませんが、正直『ホテル』がエンターティンメントとして
かなりのレベルにあったのに、こちらは登場人物の内面が「ドロドロ」
し過ぎて正直「知りたくなかったな」って感じ。
特に、『ホテル』では好印象だったホテルマンの山岸さんの性格が
イマイチ描写で「あ、この人こんなことを考えていたんだ…」とがっかり。
『ホテル』が一流雑誌としたらこの『イブ』は三流ゴシップ雑誌。
それぐらいの「差」を感じる。


※『イブ』の事件を解決した「経験」があったら『ホテル』の
事件なんて一瞬で解決できるよな…って思った次第。
と言うか完全に「二番煎じ」だよね…「新鮮味」無さ過ぎてびっくり!